![]() 先進医療適用の申請を行う記者会見(愛媛県松山市) 修復腎移植を受けた患者さんたちも同席し、歓迎のことばを述べました。 修復腎移植 保険適用で拡大を 本日特定医療法人沖縄徳洲会(徳田虎雄理事長)と宇和島徳洲会病院(貞島博通院長)が修復腎移植に関する先進医療の申請を行いました。それに伴い10月31日午後2時から伊予鉄会館5Fにおいて記者会見を行いました。記者会見の様子をレポートします。 午後2時から徳洲会宇和島病院の平島浩二事務局長が「本日13時過ぎに四国厚生支局愛媛事務所に先進医療の申請を行った」との報告から記者会見が始まりました。続いて能宗克行徳洲会グループ事務総長が、「本来は10月初旬に申請を行いたかったが、書類等の関係で遅くなった。提出後3か月程で結論は出ると思う。今回やっとご報告が出来る」と述べました。 修復腎体験者のコメント 野村正良当会副理事長: 2006年11月に修復腎移植の問題が表面化してから、ちょうど5年がたちました。 やっとここまでたどりついたかという気持ちです。徳洲会による本日の修復腎移植の高度先進医療申請によって、修復腎移植の保険適用と一般医療としての再開に道筋がつきました。移植を望む人たちの救済を願って修復腎移植の推進活動を続けてきた私たちにとって、臨床研究の開始に続く待望の高度先進医療申請が行われたことを、大変うれしく受け止めるとともに、今後の進展に大きな期待を寄せています。 同時に、患者さんの手術費用を全面的に負担し、臨床研究を推し進めてきた徳洲会と、臨床研究に携わってこられた万波先生らグループの先生方のご尽力に対し、心から感謝を申し上げたいと思います。 今後は連やかに、修復腎移植の保険適用が認められ、移植を待ち望む多くの人たちが、大きな可能性を持つ、この移植の普及によって救われることを心から願っています。 それにつけても、修復腎移植の問題が表面化して以来、誤解と偏見によるバッシングを続けてきた移植関連学会の幹部の先生方は、今も、その態度をまったく変えることなく、かたくなに修復腎移植を否定し続けています。 しかも、海外の移植先進国の関係者が「修復腎移植はドナー不足を解消するすばらしい医療である」と絶賛しているにもかかわらず、その声さえ無視しています。多くの患者んが移植を受けられず、日々亡くなっている現状を思うと、学会幹部の先生方の態度はとても信じられません。現実から目をそらさず、修復腎移植の正当性を評価しこれまでの姿勢を早く改めていただきたいと願っています。 住田賢治さん: 一昨年の12月30日依頼2年経ちました。フルで以前の職場で働いています。これも徳洲会と万波先生をはじめとする先生方のおかげです。腎臓は相当悪くならないと症状が出ません。私も3、4年ほど前に悪くなり、初めて自分の腎臓について考えました。そして、腎臓は悪くなると治ることがないことを初めて知りました。先生に伺っても完治は移植しかないと言われました。透析導入後、縁があり奇跡的に修復腎移植の臨床研究の一番に選ばれ元気になりました。こうやって元気になれることを透析をしている人に知ってもらいたいです。多くの方が出来るようによろしくお願いいたします。 前田千鳥さん: 24歳で結婚しました。妊娠中毒症がひどかったのですが4名の子どもを授かることが出来ました。しかし、4名目は生後2ヶ月で亡くなりました。40歳まで真珠の仕事を行い、その後会社勤めに変わり、集団検診で尿たんぱくを指摘され専門医にかかりました。2006年に徳洲会病院で腎臓が持たないと言われ、腎臓に良いと言われる漢法にすがりましたが透析導入となりました。その中で臨床研究の2例目に当たり透析時に比べ本当に体が軽くなりました。徳洲会、先生方に感謝しています。手術についても十分な説明をしていただき安心して手術を行うことができました。本当にしあわせです。早く保険適用してほしいです。 田中早苗さん: 私は2度目の修復腎移植です。遺伝性の病気で家族にはドナーになってもらう人もいません。この医療を進めていただくことが私の夢です。本当にありがとうございました。 記者会見 質疑応答 読売新聞(以下読売):5例で臨床研究の有効性が判断出来たのか。 能宗事務総長:(以下総長):レシピエントの状況が著しく改善された。限られた施設での臨床研究だが、8か月程で5例実施できたことから、全国で2000例の移植も十分可能ではないかと思う。 産経新聞:提出した資料の内容は? 総長:経過を含めて主にレシピエントの状況を定型の書面に記した。また、この研究において実質どの部分が先進医療であるかなど。 愛媛新聞(以下愛媛):先進医療のメリットは? 総長:先進医療が認められると全体で400万円から500万円のうち、手術費(6万点…60万円)以外、保険適用となる。薬を含めると保険適用は実際は80万円程になるかもしれない。先進医療の条件を満たした他の施設が足を踏み出しやすくなると思う。患者が負担しても良いという場合実施する施設が出てくるのではとも思っている。 読売:倫理上の問題点は? 総長:まずドナーに対して。具体的に全摘かどうかドナーが正しい判断で選んだ決めたかどうかだ。実際では国内の4cm未満の腎ガンは80%は全摘されているのだが。続いてレシピエントに小計腎ガンの再発の危険性についても。臨床研究では本来必要ではないが、ドナーとレシピエントの選定を公正に行うために外部委員会を設置している。また同時にNPOでも確認委員会を開催している。 :保険適用された場合どの程度の人数が移植可能か? 総長:4cm未満の腎ガンの摘出は全国で2000例ほどと推定される。学会が患者をより多く救う気持ちがあるのならばかなりの数になるのではないか。 読売:今後の見通しは? 総長:1回で通ればよいが、だめな場合でも不足な所などを指摘されるので、より焦点を絞って研究が出来る。次の申請に生かしたい。 愛媛:通る自信は? 総長:それを目指して行っている。訂正事項は具体的に指示があるので、もっと分かり易く何をすれば達成できるか指摘してくれる。バチスタ手術はいきなり保険適用されたが、すぐに保険適用との気持ちもあるが手順を踏みたい。 朝日新聞:提出者は? 総長:特定医療法人沖縄徳洲会(徳田虎雄理事長)と宇和島徳洲会病院(貞島博通院長)。認められた場合は基準を満たした他施設でも行うことが出来る。 読売:提出した術例はいつからいつまでか? 総長:一昨年12月30日から昨年8月まで8カ月で行われた5例である。 読売:5例で十分か? 総長:症例としては新しい技術ではなく、もともとの移植術にアレンジを加えているので5例で十分だ。 以上 NPO法人移植への理解を求める会 河野和博事務局長の報告 ![]() 産経新聞 平成23年11月1日付け 病腎移植、徳洲会グループが年内にも先進医療申請へ 2010.11.4 02:00 治療のために摘出した腎臓を修復し、ほかの腎臓病患者に移植する病腎(修復腎)移植の臨床研究をすすめる徳洲会グループが、早ければ年内にも厚生労働省に先進医療適用の申請を行うことが3日、関係者への取材で分かった。徳洲会グループは当初、来夏の申請を予定していた。しかし、第三者間の移植を受けた患者の術後の状態が良好なこともあり申請時期の前倒しを検討しているという。 徳洲会グループは昨年12月以降、今年8月までに第三者間の病腎移植手術を計5例実施した。当初は術後、1年間の経過観察を経たうえで先進医療申請する予定だった。 しかし、これまでの手術で移植を受けた患者全員の状態が良好で、5例目の患者の退院が12月初旬の見込み。このため、申請は、5例目の患者退院後か、来年1月下旬に兵庫県で開かれる日本臨床腎移植学会での報告後かのいずれかになる見通しだという。 先進医療の適用が認められると、手術費などを除く入院費などが保険の対象となる。今後、先進医療でデータを集積し、一般医療の申請を行う方向。これが認められれば手術費も保険適用になる。 腎移植を必要とする待機患者は全国に約1万2千人とされている。腎臓は脳死段階でなくても移植可能だが、死後であっても提供例は少なく、死体腎移植は年間200件程度で、平均待機年数は約17年に及ぶ。その間、透析などでしのぐが、移植できないまま感染症などで死亡するケースも少なくない。 今年7月に改正臓器移植法が全面施行されたが、待機患者を取り巻く厳しい状況は変わらない。病腎移植の保険適用が認められると、現在の10倍近い腎移植が実現するとされる。
第3回総会と記念上映会
![]() 理事長あいさつ 本日は、皆さん、ご多忙の中、NPO法人移植への理解を求める会の第3回総会・記念上映会にお集まりいただき、まことにありがとうございます。また本日の記念上映会のために、ドラマの制作スタッフで、作家の真野勝成さんとプロデューサーの沼田通嗣さんに、ご多忙のところを、遠路東京からお越しいただきました。心から感謝を申し上げます。 さて、移植への理解を求める会が、NPO法人として再スタートして、3年目を迎えました。私たちは、修復腎移植の早期再開を願ってさまざまな活動を続けていますが、ご承知の通り、徳洲会では、宇和島徳州会病院で、万波誠先生らの手によって修復腎移植の臨床研究を着々と進めています。現在までに、第三者間の手術が8例実施され、今年8月にも、先進医療の申請が行われる見通しとなっています。この申請によって、一部保険適用の期待も高まっています。 また修復腎移植の推進を後押しする動きとして、昨年は宮城県議会に続いて、おひざ元の愛媛県議会でも、推進の意見書が可決されました。一方、私たちの会が支援している修復腎移植訴訟も粛々と進んでおり、被告である日本移植学会幹部の虚偽発言などが次々と証明されつつあります。 こうした動きもあって、修復腎移植への理解は大きく広がっています。しかしながら、、修復腎移植が一般医療として再開されるまでには、まだまだ曲折が予想されます。私たちは、その再開の日が来るまで、粘り強く活動を進めていくつもりですので、どうか今後とも、ご協力をよろしくお願いいたします。 本日の記念上映会は、私たちの活動への大きなエールになるものと思っています。ぜひ、お楽しみいただき、新たな活動への力としていただければ幸いです。充実した会となることを願いまして、ごあいさつといたします。ありがとうございました。 NPO移植への理解を求める会理事長 向 田 陽 二 ![]() 沼田 通嗣(ぬまた・みちつぐ) プロデューサー 1962年7月30日横浜生まれ。早稲田大学卒。1986年、株式会社テレパックに入社。TBS系放送の「男女7人夏物語」などのプロデューサー補を経て、「ユーミンドラマブックス・ルージュの伝言」でプロデューサーデビュー。作品に「眠れない夜を数えて」「柴門ふみドラマセレクション」「十津川警部シリーズ」「探偵左文字進シリーズ」「花嫁のれん」など。「ラブ・レター」でATP賞ドラマ部門優秀賞、「光抱く友よ」で文化庁芸術祭賞優秀賞。 ![]() 真野 勝成(まの・かつなり) 作家 昭和50年3月13日東京生まれ。早稲田大学卒。週刊誌記者などを経て、脚本の執筆を始める。作品に「新参者」(TBS系列)、「サヨナラの恋」(BeeTV)、「内部調査官 水平直の報告書」(TBS系列)。著書に「カメンライダー ドラゴンナイト」。第1回TBS連ドラ大賞入賞、第21回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作。 TVドラマ制作者のトークも NPO法人移植への理解を求める会の第3回総会と記念ドラマ上映会が6月19日(日)、宇和島市弁天町の「きさいや広場」研修室で開かれました。 午前11時からの総会に続いて、午後1時からドラマ上映会となり、会員ら約80人が修復腎移植をテーマにしたテレビドラマを興味深く観賞していました。 上映されたドラマは、1月17日夜、TBS系テレビで放映された月曜ゴールデンドラマ「内部調査官水平直の報告書」(木村佳乃主演)です。修復腎移植を患者のために推進するべきだとのメッセージが込められています。 ドラマ上映の後、作家の真野勝成さんと、プロデューサー・沼田通嗣さんのお二人に制作のいきさつや裏話などをお聞きしました。この中で、お二人は腎移植を待ち望む多くの患者さんのために、修復腎移植推進を支援することを明快に述べられました。 修復腎移植は合理的な治療法 真野さん 沼田さん 正義に支えられて壁は破れる 司会 修復腎移植について、どのように思われていますか。 沼田 もし私の家族に、腎臓移植をしなければならないという者がいたならば、 修復腎移植をしたいと思います。 真野 修復腎移植は、どう見ても合理的な治療法だと思います。主観的にみても、客 観的にみても、、修復腎移植が認められたらいいなと思います。 司会 ドラマづくりのきっかけは、何だったのですか。 沼田 一般に内部告発というものがありますが、やがて消えていったりします。そし て切実な問題として医療に関わる問題を考えました。すると、万波という医師が 臓器売買容疑で逮捕された患者の手術をしていたことから、大きな話題になった ことを思い出しました。あの問題はどうなったのだろうと思いました。 調べてみると、修復腎移植というものがあるらしい、そして日本の移植医療が 非常に遅れている、という実態も分かりました。官僚の怠慢もあるだろうと思い ました。そして、このことを、以前からドラマを通して言いたいと思っていました。 腎臓疾患と腎移植の問題については、日本には多くの透析患者と移植希望者が いますが、今までドラマでは取り上げられなかったのではないだろうか。切実な問題なら、ドラマに取り上げるべきだろうと思いました。 司会 ドラマを放映した後、何か反響はあったでしょうか。 沼田 今まであまりありませんが、DVDを貸してほしいという依頼がありました。 真野 俳優の石坂浩二さん(修復腎移植を進める医師役)は非常に博学な方ですが、 修復腎移植については知らなかったようです。今回、知ってもらったという意義 はあると思います。 司会 最後に、修復時移植の推進を目指している私たちの会へのメッセージをお願い します。 沼田 修復腎移植を推進していくには、まだ壁があると思いますが、正義に支えられ て破れる壁だと思います。どうぞ、頑張ってください。 真野 まず修復腎移植のことを、多くの人に知ってもらうことが大切だと思います。 知ってもらえば、意義を分かってもらえます。頑張っていただきたいと思います。 ![]() 月曜ゴールデン 「内部調査官 水平直の報告書」 あらすじ 水平直(木村佳乃)は国家試験I種試験をトップ合格したキャリア官僚。だが"名は体を表す"という言葉さながらに、実直過ぎる性格が災いし組織に馴染めず、あらゆる省庁を転々としていた。そんな直が今度は文部科学省から総務省に異動となった。直は配属先となった総務省大臣官房政策評価広報課内部調査室に顔を出すと出勤早々、室長の嶋田(小日向文世)から内部調査を任される。調査は厚生労働省に届いた告発文についての真偽で、告発文の内容は旭秀大学付属病院で腎臓の臓器売買が行われているというものだった。旭秀大学付属病院を訪れた直は院長の村上(大門正明)から内部調査の助手として看護師の浜田真司(平岡祐太)を紹介され、二人で調査に当たることになる。 告発文に書かれている腎臓移植を旭秀大学付属病院で専門にしているのは神内渉第一外科教授(石坂浩二)で、神内を執刀医とし、第一助手の有賀弥生准教授(かたせ梨乃)、第二助手の高岡将太外科講師(今里真)、麻酔医の梨本茂(土屋裕一)、オペレーションナースの竹本香織(黒川芽以)で構成されたチームだけがこの病院の腎臓移植手術に携わっていた。 告発文通り本当に腎臓の臓器売買が行われているとしたら、臓器移植をしているのは神内チームの5人ということになる。5人の中の誰かが真相を握っていると考えた直は神内らチームの面々に話を聞き出そうと試みるが、誰からもまともに話を聞くことが出来ない。神内が腎臓移植をした患者への聞き込みも行うが、そこでも臓器売買を行っているような話は浮かび上がってこない。 直は嶋田の指示で臓器移植ネットバンクから病院に斡旋された腎臓の数と実際の手術数をつき合せてみるよう言われ、調べてみるとネットバンクデータとカルテに相違があることを発見。直は誰かがカルテを改ざんしてネットバンクから斡旋された以外の腎臓を移植していた疑いがあることに気づく。更に直と浜田は神内の行う移植手術と、病気腎の摘出手術を行っている宮尾准教授(山本龍二)の手術日が重なっていることが多いことにも気がつき、臓器売買の真偽に日本では違法とされる病気腎移植が関係しているのではとの疑惑も沸き起こってくる。早速直は宮尾に話を聞きだそうと考えるが、そんな矢先、宮尾が引き逃げ事故に遭って死亡してしまう…。 みどころ 昨年、日本では臓器移植法の改正が行われるなど、年々人々の関心と知識も高まっている臓器移植問題。日本ではまだ様々な議論が交わされ、問題点も残されている臓器移植だが、本作ではある私立大学病院の臓器売買疑惑に端を発した事件を内部調査官・水平直の姿を通して描いていく。 主演の木村佳乃が名前のごとく誰に対しても実直に接する主人公・水平直を好演。上司にも物怖じせず、調査相手にもどんどんと切り込んでいく直の姿が木村にぴったりの役柄だ。 共演者も水平直の助手として行動を共にする看護師役に若手人気俳優の平岡祐太、直の上司役に個性派俳優の小日向文世、そして直が内部調査に当たる疑惑の対象者(医師)としてベテラン俳優のかたせ梨乃、石坂浩二と、超豪華な俳優陣が脇を飾る。 ![]()
2011年1月27日
日本臨床腎移植学会 理事長 高橋 公太様 第44回日本臨床腎移植学会 学会長 市川 靖二様 演題不採用についての回答について NPO法人移植への理解を求める会 理事長 向田 陽二 第44回臨床腎移植学会において、修復腎移植の臨床研究にかかわる私どもNPO法人移植への理解を求める会の演題が不採用となったことについて、公開質問状をお送りしたところ、1月21日付で回答をいただいていたことが、本日、分かりました。お礼を申し上げるとともに、行き違いになったことについては、おわびいたします。 さて、演題不採用の理由について①応募演題数が多かったこと②学会員を優先したこと-を主に挙げていますが、もし、そうであるなら、不採用の通知にあった「プログラム委員会を開催し、審査の結果、残念ながら不採用となりました」との文面は、奇異な感じがいたします。また、徳洲会による修復腎移植の臨床研究まで不採用になったことには納得がいきません、 修復腎移植の臨床研究は、患者救済の立場から国が認めたことを受けて進められているものであり、その意味は小さくありません。その臨床研究にかかわる演題が2件とも排除されることは、考えられないことであり、意図的なものを感じざるを得ません。 貴学会は、広く発表の機会と議論の場を提供するという本来の姿に立ち返り、また患者の現状に真摯に向き合い、より開かれた公正な学会を目指していただくよう、強く要望いたします。 ![]() 演題不採用に対する抗議文 -日本臨床腎移植学会あて- 第44回日本臨床腎移植学会が、本日1月26日から28日まで、宝塚市において開催されますが、「NPO法人移植への理解を求める会」が申し込んだ修復腎移植の臨床研究にかかわる演題が不採用となりました。 それに対して、1月11日付けで日本臨床腎移植学会市川学会長あて、公開質問状により不採用の理由を明らかにされるよう通知していたところです。 しかしながら、学会からは何の回答もありません。会では、この学会の姿勢に対して、下記のとおり抗議文を送り、厳重に抗議しましたのでお知らせします。 2011年1月24日 日本臨床腎移植学会 学会長 市川 靖二様 演題不採用の通知について (抗議文) NPO法人移植への理解を求める会 理事長 向田 陽二 1月26日から宝塚市で開かれる貴学会に、私どもNPO法人移植への理解を求める会が申し込んだ修復腎移植の臨床研究にかかわる演題が不採用とされた理由について、私どもは1月11日、公開質問状を送り、その説明を求めました。しかし、1月24日現在、何ら回答をいただいていません。また、「しかるべき理由で回答できない」といった連絡もいただいていません。 回答も連絡もいただけないということは、相当の理由があるわけではなく、単に修復腎移植に関する演題は受け入れないという考えのもとに、不採用を決定したと、私どもは受け取らざるを得ません。「プログラム委員会を開催し、厳正な審査の結果、残念ながら、不採用となりました」との通知は、額面通りに受け取ることはできません。 広く意見の発表と論議の場を提供するのが学会の役割であると、私たちは認識しています。したがって、演題に異論があったとしても、その機会を与えず、門前払いするという姿勢は、学会の在り方として、いかがなものかと考えます。恣意的で、不誠実であり、私どもには到底納得できません。 しかも、修復腎移植の臨床研究は国が認めたことを受けて、進められているものです。その臨床研究に関する発表を貴学会が拒絶するという理由がまったく分かりません。そのような学会が、果たして今後の腎移植の研究、発展に十分寄与できるのでしょうか。患者を救済するという使命を的確に遂行することができるのでしょうか。はなはだ疑問に思わざるを得ません。 以上の理由から、今回の演題不採用に対して、私どもは断固、抗議をいたします。 # by shufukujin-katudo | 2011-01-26 21:42
2011年1月11日
日本臨床腎移植学会 学会長 市川 靖二様 演題不採用の通知について (公開質問状) NPO法人移植への理解を求める会 理事長 向田 陽二 拝啓 第44回日本臨床腎移植学会が、1月26日から28日まで、宝塚市において開催されますことは、今後の腎移植の推進、研究にとって、まことに意義深いことであり、関係者の方々のご尽力に対して、心から敬意を表する次第です。 さて、腎移植の早期再開を願う私どもNPO法人移植への理解を求める会にとりましても、今回の学会開催を、修復腎移植の意義を広く知っていただく好機ととらえ、発表の場を与えていただくことを大変楽しみにしておりました。 ところが、受け付けていただいた私どもの演題「修復腎移植臨床研究における当NPOの関わりと今後の活動について」(登録番号10305)は、不採用となり、まことに残念でなりません。 貴学会運営事務局からお送りいただいたメールによると、「プログラム委員会を開催し、厳正な審査の結果、残念ながら、不採用となりました」とのことですが、どのような理由で、不採用になったのでしょうか。 また、徳洲会から申し込みのあった修復腎移植の臨床研究に関す演題も不採用になったと聞きました。 修復腎移植の問題につきましては、日本移植学会など移植関連学会が、「学会で発表する努力をしてこなかった」として、関係者を非難してきた経緯があります。オープンに広く発表と論議の場を設けるのが学会の役目であると、私どもも認識しています。それだけに、私どもと徳洲会の演題がいずれも不採用とされたことは、納得のいかないところです。 その理由をぜひ、お教えいただきたく、公開質問状をお送りいたします。 敬具 「えひめ移植者の会・第21回定期総会」 ![]() 平成22年6月13日(日)、松山市若草町の市総合福祉センターで、「えひめ移植者の会(野村正良会長)約80人」は、第21回総会と記念講演会を開催しました。 記念講演では、市立宇和島病院の近藤俊文名誉院長が、「どうなる日本の移植医療」と題して、日本と諸外国の移植医療の現状と日本の移植医療の課題等について講演をされました。 また、今回の総会には、昨年の12月30日、臨床研究第1例目となる修復腎移植を受けられた患者さん(愛媛県40歳代男性)が出席され、過去の透析をされていたころの生活や修復腎移植を受けられた経過、現在の生活の様子等を詳しくお話し・ご報告していただきました。 壇上に立ったFさんは、修復腎移植を受けたことについて、 「手術を受け半年以上元気になっています。それまでは週3回、仕事の途中透析で抜けていました。幸福なことに(修復腎移植臨床研究の)第1号になりました。とても感謝しています。今は普通に仕事をしていますし、私が健康な姿を見せたら、患者さんの励みにもなると思います。修復腎移植は何も問題はない、ほんとうに素晴らしい医療だと思います」 と語られました。 手術の経過や現在の心境等は次のとおりです。 ―病気の経過を教えていただけますか― 「15年ほど前から腎不全となりました。治療をし続けて、(透析は)ずっと我慢していましたが、2年前にとうとう透析を導入しました」 -透析中はどのような様子でしたか- 「透析中は体が重かったです。でも今は順調です。(週3回)会社を空けるのは、会社員にとってとても辛いものがありました」 -修復腎移植についてどんな印象を持っていましたか- 「私にとって(修復腎移植は)特別なことではありませんでした。親は高齢であり、腎臓をもらえない事情もありましたので、移植は修復腎移植に頼るしかありませんでした」 -移植に対して反対はなかったですか- 「親に相談しましたが、私が決めていたことですし、反対はありませんでした」 -手術はどうでしたか- 「眠っている間に終わりました」 ―万波先生に対してはどのような印象でしょう― 「誰も同じだと思いますが、患者さんにとっては神様ですね」 ―手術についての説明はどうでしたか― 「きちんと丁寧に、何回も説明を受けました」 ―手術の連絡はいつごろあったのですか― 「2週間ほど前に連絡がありました。そして通院の都度説明がありました」 ―移植の希望はいつ頃していたのですか― 「2008年ごろです」 ―現在運動等はしてもいいのですか― 「運動は何をしてもいいと言われています。今はウオーキングなどの軽い運動で体力の回復を行っています」 ―食事制限はありますか― 「特にないですね。普通の食事をしています」 ―通院はどのくらいの頻度で― 「月1回、病院に通院しています」 ―現在、腎臓の調子はいかがでしょう― 「調子いいですね。クレアチニン値は5月末の数値で1.08です」 ―がんの腎臓を修復して移植したことについて、ご心配はありませんか― 「全然していません」 最後に、修復腎移植を受けられて健康を取り戻された現在の率直なお気持ちです。 「透析中は週3回は仕事を抜けなければなりませんでした。私は仕事は全部自分で完成したかったですが、どうしても時間的に制約されて出来ないこともありました。その時は先輩・同僚に引き継ぐわけですが、そのことがとても辛かったですね。今一番うれしいことは、仕事も最後まで自分で完成させることができることです。移植を受けたおかげですね。とても感謝しています」 と、Fさんは、腎移植を受けられてQOL(クオリティー・オブ・ライフ)が向上したことの実感をしみじみと語っていただきました。 腎臓をもらうあてのない透析患者さんの中には、積極的に修復腎移植を受けたいという患者さんが大勢いるのです。そして修復腎移植を受けたFさんは、健康を取り戻され、今では職場で毎日元気に仕事をすることができるようになり、社会復帰をされることが出来ました。 修復腎移植を受けて透析のままでの生存率やQOLを比較した場合、移植を受けてほんとうによかった、と移植の喜びをかみしめられています。 修復腎移植は、腎臓移植医療の第3の道となりうるものです。医療の選択肢は多いほどよいはずです。厚労省は修復腎移植を一刻も早く保険診療の対象としていただき、慢性腎不全患者の命を救っていただきたいと思います。 NPO法人移植への理解を求める会 第2回総会・記念講演会 ![]() 平成22年5月30日(日)宇和島市で、NPO法人移植への理解を求める会の第2回総会・記念講演会が、約100人が参加者し開催されました。 記念講演では、明治大学法科大学院の小林公夫講師(法学博士)が、「良性病変をはじめとし、腎がんの移植を含めた病腎の移植利用範囲の正当化は広げられねばならない」、そして「彼が死を受忍するいわれはなく、死に瀕する彼は救われねばならない」等、人工透析患者の生命に危険が迫っており、ほかに移植の手だてがない場合は修復腎移植は正当化されると、熱心に講演されました。 以下、小林先生の講演概要です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「第4回移植者と透析患者の交流会」 平成22年3月28日(日) ![]() ![]() ![]() 平成22年3月28日(日)午後1時から、松山市道後町の愛媛県身体障害者福祉センターで、第4回移植者と透析患者の交流会が開催されました。 今回の交流会には、腎移植者や透析患者さん約50人が参加し、呉共済病院泌尿器科部長 光畑 直喜先生の「修復腎移植の可能性」と題した講演、えひめ移植者の会会長野村 正良氏の、9年前に自ら修復腎移植を受けた体験発表を熱心に聞きました。 講演の中で光畑医師は、日本での腎移植の現状、修復腎移植が行われた背景、学会の見解に対する意見や修復腎移植の有用性について、スライドを用いて検証し、また、医療とは本来、患者さんに対するリスクとベネフィットを比較し、多少のリスクがあっても有効性の方が勝る場合は、命を助けるために行うべきであるが、(修復腎移植を含めて)日本では、ことさらにリスクを取り上げて批判する国民性があり、世界でも稀である。 これでは医師も委縮し、医療が非常にやりにくくなってしまっている等の環境も指摘しました。 その後、癒しのコンサートが催され、早春賦等の春の曲のコーラス、アベェ・マリアのフルートとハーブの演奏、フラダンスや子供たちの合唱等があり、美しい音色・歌声に聴き惚れました。 「修復腎移植の可能性」 呉共済病院 光畑 直喜 泌尿器科部長 ![]() 「第4回移植者と透析患者の交流会」 平成22年3月28日(日) 3月28日(日)午後1時から、松山市道後町の愛媛県身体障害者福祉センターで、第4回移植者と透析患者の交流会が開催され、呉共済病院泌尿器科部長 光畑 直喜先生が「修復腎移植の可能性」と題した講演をされました。 以下、講演概要です。 ![]() ・今年現在、これまで世界で一番だったアメリカを抜き、日本の透析患者数が30万人を超えた。 ・透析にかかる治療費は、1年間に1人あたり約500万円から600万円必要である。 ・全国では、年間約1兆5千億円もの医療費がかかる計算になる。私はがんが専門であるが、すべてのがん患者の年間総費用が約3兆円といわれているが、透析にかかる治療費は実にこの2分1に当たるのである。 ![]() ・移植のメリットは、患者さんが透析を離脱して元気になることであるが、それだけでなく、普通に働くこともでき、そして税を納めて国家に奉仕することもできるということだ。若者でも職になかなかつけない時代であるが、透析患者さんが職に就くのはなおのこと難しい現実がある。 ・しかし人口比あたりの移植者数は、北朝鮮を除き、世界で一番低い国は日本である。 ・日本での死体腎移植の平均待ち時間は16年7ヶ月、実際は約17年であり、日本の移植がいかに遅れているか・・・である。 ![]() ・日本での透析患者さんの生存率は、5年で61%、約4割の方が亡くなっている。10年では39%であり、約6割の方が死亡している。 ・移植の待機年数の16~17年後に生きている人は、10~20%あるかないかであろうと推測される。 ・ただし日本での透析技術は非常に発達している。アメリカは日本より厳しく、5年生存率は約4割となっている。 ![]() ・日本の2001年までの移植者数は、約 12,700人であるが、1回きりの移植者は約96%である。2回以上の移植ができた人は、4%に満たない。 ・要するに2回目以降のドナーは出てこないということである。 ・ここをどう埋めるか・・・・を考えなければならない。 ・生体腎移植では、夫婦間が36%を占めており増えている。兄弟間ではきれい事ではすまず、非常にむずかしい問題があるため減少しており、あまり望めないのが現実である。 ・臓器不足の中で、どうやって移植を増やしていくか・・・。 ・日本での、血液型不適合やクロスマッチ陽性(抗体不適合)でも移植を行う取り組みがそれである。 ・血液型不適合、クロスマッチ陽性(抗体不適合)の移植は、アメリカでもヨーロッパでも、お隣の韓国でもほとんど実施していない。 ・それは、欧米、東南アジア等では、脳死移植や献賢移植がさかんに行われている。また韓国等ではドナー交換腎移植も十数年前から国を挙げて取り組んでいることもあり、血液型不適合等の移植を日本のように無理をしてやる必要がないからである。、 ・ドナー交換腎移植とは、スワッピングをすることである。不適合で移植が出来ない5~6組の家族同士を組み合わせて、適合者どうしでの移植を行う。 ・日本でドナー交換腎移植をすればどうなるか・・・。また大騒ぎをするであろう。国民の移植に対する理解・意識は諸外国に比べて低い。 ・ドナー不足の日本では、血液型不適合やクロスマッチ陽性(抗体不適合)の移植を、強行突破で無理してやらざる得ないのである。 ![]() ・42例の修復腎移植の内訳である。 ・2回目以降の移植者が約7割弱を占めている。 ・ドナーとなった方の年齢構成は、27人が60歳以上であり、全体の71%を占めている。 ・修復腎移植は(成績が悪いと)批判されたが、修復腎移植の成績が悪いのではなく、ドナーが高齢のため、若い方が多い生体間移植に比べてどうしても成績が劣るのであり、同様、死体腎移植も高齢者からの移植は成績が劣るのである。 ・ドナーの年齢を考慮すれば、修復腎移植の成績は決して悪いものではない。 ・呉共済病院での1991年からの修復腎移植の実績 ・修復腎移植を受けたドナーの方は、現在最長で約19年、7年以上が3名、元気に生存している。 ・日本での4センチ以下の小径腎がんの部分切除率 。 ・平均で8割以上は全摘出されている実態である 。 ・最近は部分切除が増えてきてはいるが、腎がんの場合の全摘出は世界的にも標準的な医療である。 ・広島県での腎がんの治療を基に推計した場合、日本全体では、年間約2,000件の修復腎移植を実施できる可能性がある。 ![]() ・早期腎がんの部分切除後のがんの再発率は約2~4%である。 ・しかし過去の修復腎移植では、がんの再発はない。 ・透析患者さんに修復腎移植を実施し癌が再発するリスクと、修復腎移植を実施して命が助かるベネフィットを比較した場合、修復腎移植はとても有効である。 ・ 医療とは本来、患者さんに対するリスクとベネフィットを比較し、多少のリスクがあっても有効性の方が勝る場合は、命を助けるために行うべきであるが、(修復腎移植を含めて)日本では、ことさらにリスクを取り上げて批判する国民性があり、世界でも稀である。 ・要は患者にとって、今何が大切か、リスクとベネフィットを考えることが必要である。 宮城県議会 「修復腎移植推進を求める意見書」採択 平成22年3月17日(水) 3月17日宮城県議会において、「修復腎移植の推進を求める意見書」が満場一致で採択されました。 宮城県議会に対して心から感謝申し上げます。 宮城県議会・意見書提出議案 別紙・意見書 修復腎移植の推進を求める意見書 我が国で慢性透析療法を受けている患者は、平成21年末現在で約30万人となっており、毎年1万人前後増え続けている。 一旦、慢性透析に陥ると、週3回、4~5時間に及ぶ透析治療を生涯受け続けなければならず、精神的にも肉体的にも相当な負担がかかり、日常生活に大きな支障を来すこととなる。 透析治療を受ける患者の多くは、根本的な治療法である腎移植を望んでおり、現在、社団法人日本臓器移植ネットワークに腎臓移植を希望する登録者は1万2,000人に上っている。 しかし、我が国における腎移植は平成18年に1,136例と初めて1,000例を超えたものの、欧米諸国に比べ極端に少なく、人口百万人当たりの移植数は欧米諸国の10数%~20数%程度である。とりわけ、献腎・脳死体腎の移植数は200例に満たず、人口百万人当たりの移植数は欧米諸国の2~5%程度に過ぎない。 このような事情を背景に、臓器提供者に恵まれない移植待機患者を一人でも多く救おうと、治療のため摘出した腎臓を修復して移植する、いわゆる修復腎移植が始まった。 ところが、平成19年7月、厚生労働省においては、臓器移植法の運用指針を一部改正し、修復腎移植については、臨床研究の道は残すものの、原則禁止としたところである。 移植腎の大幅な不足という状況の中で、修復腎移植の道を開くことは、重度の腎臓病に苦しみ、生命の危機に脅かされている、透析治療が困難な患者の方々にとって、健康回復への希望となるものである。 よって、国においては、移植待機患者が1日も早く移植を受けることができるよう、修復腎移植が可能となる環境整備を早急に行うよう強く要望する。 右、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成22年3月11日 宮城県議会議長 畠山 和純 衆議員議長 参議員議長 内閣総理大臣 内閣法第9条の1第1順位指定大臣(副総理) あて 厚生労働大臣 「移植への理解を求める県議の会」発足経過等 1、今野隆吉宮城県県議が発起人となり、3月4日に修復腎移植の説明会を開く。 2、同日午後6時から仙台ロイヤルパークホテルにて「修復腎移植の闘いと未来」と題する県民向け講演会(仙台徳洲会病院主催)を開催。約200人参加。NPO法人「求める会」理事の林秀信氏が講演を行った。 3、3月17日宮城県議会において、本件「修復腎移植に対する意見書」が満場一致で採択された。 4、同「県議の会」は今後、東北地方の県議らを対象として、他県の県議にも議会での決議を呼びかけていく方針である。 (補足) 今野先生は、二十数年間宮城県議を勤め、主に厚生医療畑で活躍してきた。また、仙台徳洲会病院の設立誘致活動にも尽力した。 昨年10月から透析を導入して、移植について考えるようになり、たまたま入手した「修復腎移植の闘いと未来」(当会理事林秀信著)を読んで感銘を受け、多くの透析患者のために同移植を進めることを決意した。そして、他の県議会議員に呼びかけ、議会での推進決議をあげるに至った。 # by shufukujin-katudo | 2010-03-20 05:25
修復腎移植・啓発資料を配布 社団法人香川県腎臓病協議会『第15回腎臓移植に関する勉強会』 平成22年3月7日(日) ![]() 第15回・腎臓移植に関する勉強会 「NPO法人 移植への理解を求める会事務局」が、平成22年3月7日(日)、『第15回腎臓移植に関する勉強会』(社団法人香川県腎臓病協議会・主催)において、修復腎移植に関する啓発チラシの配布を行いましたので報告します。 (以下報告) 本日(平成22年3月7日(日))、社団法人香川県腎臓病協議会『第15回腎臓移植に関する勉強会』において啓発資料を配布しました。 今回の啓発資料は、「修復腎移植に関するQ&A」、NPO法人移植への理解を求める会紹介記事、DVD(TBS総力報道THE NEWS・1/8放映 NHK四国羅針盤・1/22放映 収録)、修復腎臨床研究紹介記事等を透明な資料配布用の袋にまとめて、勉強会参加者39名に説明し手渡しました。 参加者は一般の方から透析者、移植者とさまざまでしたが熱心に耳を傾け、1名を除き資料を受け取ってくれました。 勉強会は以下の内容で行われました。 『臓器移植法改正と香川の現状について』 講師:(財)香川いのちのリレー財団 臓器移植コーディネーター 藤本 純子 氏 『腎移植後の管理について』 講師:香川大学医学部附属病院 泌尿器・副腎・腎移植外科 乾 政志 先生 患者体験発表 (社)香川県腎協のご厚意で私も体験発表をさせていただきました。 その後の質疑応答ではドナーの拡大についてテーマが主となり、親族の優先提供の範囲の拡大、腎ガンの治療法の現状についての説明等がありました。 皆さんの好意的な声で、修復腎移植に対する風向きが変わりつつあることを感じました。 以上簡単ですが報告させていただきます。 NPO法人 移植への理解を求める会事務局 理事 河野和博 ![]() 修復腎移植について説明する、NPO法人移植への理解を求める会 河野事務局長 ![]() 高知市桂浜で太平洋を見渡している坂本龍馬 ![]() ![]() 第43回日本臨床腎移植学会で 修復腎移植に関するDVD・資料集を配布 http://jscrt43.jtbcom.co.jp/ 1月28日(木)~30日(土)の間、高知市の高知県立県民文化ホールと三翠園において、「蘇る(よみがえる)」をテーマに第43回日本臨床腎移植学会が開催されました。 最終日の本日、午前7時30分過ぎから約2時間あまり、「NPO法人移植への理解を求める会」のメンバーら6人が県民文化ホール前等で、修復腎移植に関するQ&A、 ミクロスコピア最新号修復腎記事、会報号外、DVD(TBS総力報道THE NEWS・1/8放映 NHK四国羅針盤・1/22放映 収録)のセットとなったDVD・資料集を配布しました。 約8割の先生方は、資料をさっと受け取っていただき、修復腎移植問題への関心度が非常に高いという印象を持ちました。 なかには、配布後にひき返えされて、「もう少しいただけませんか」と言われ余分に受け取られた先生もおられました。 おかげさまで、用意していたチラシセット250部は見る見るうちになくなり、全ての資料を配布することができました。 ありがとうございました。 修復腎移植に対する理解がより深まることを期待しています。 ![]() 配布したDVD・資料集 250部全て配布することができました ![]() ![]() ![]() 「修復腎移植の闘いと未来」 -生活文化出版- 日本移植学会幹部訴訟・患者弁護団長 林 秀信 修復腎移植者 ![]() 林 秀信弁護士 「私は37歳のときに透析を導入した。一度妻からの生体移植に失敗した経験をはさんで、約8年間の過酷な透析生活を送ってきた。そんな私を救ってくれたのが、RKT(Restored Kidney Transplantation=修復された腎臓の移植)だった。 術後の回復は決して楽な道のりではなかったが、今ではそれまで病気で失っていた人生を取り戻すような充実した生活を送っている。 本書は、この移植が「第三の道」として、広くわが国に普及し、多くの腎不全患者が救われるようにという願いを込めて書いた“祈りの書”である。(おびがきより) 2010年1月4日 店頭発売 お近くの書店でお求めください。(1,260円) (お急ぎの方はFAXでも申込できます。(FAX03-3478-0806㈱生活文化出版) ただし送料300円要 その他アマゾン等ネット販売でもお求めになれます) 内容 ・私の生体腎移植とRKT ・非難の嵐 ・立ち上がった患者たち ・学会共同声明 ・広がるRKT支援の輪 ・厚労省の策略 ・国会議員の支援 ・透析患者をめぐる状況 ・RKTを支える現実的事実 ・RKTの医学的妥当性 ・RKTの未来 等 林弁護士への修復腎移植は、約8年の透析生活後、1997年秋11月5日、尿管がんの患者さんからの腎臓提供により、呉共済病院において実施された。 執刀者は、ドナーからの腎臓摘出を万波廉介医師、移植は万波誠、光畑直喜医師であった。 それから12年。 弁護士として、また余暇はマラソン等運動もされるなど、公私にわたりご活躍されている林先生の姿がある。 第10章は「リスクとベネフィット(便益)の臨床医学」。 医療には、大きな原則がある。「個々の患者の生命余後が危うい場合には、選択される医療の危険性も許容される」という大原則であるという。 日本移植学会幹部を訴えた慢性腎不全患者原告のうちの2名が訴訟直前に、また1名が訴訟中に腎不全のためお亡くなりになったことはすでにご存じだと思う。実に3名である。修復腎移植が禁止されずに移植が実施できていれば、きっと命を落とすこともなかったであろうと残念でならない。 より命を落とす危険性の高かった原告患者さんには、修復腎移植のリスクよりも、移植のメリットを享受してほしかった。本人の望む医療を早くさせてあげたかった・・・とつくづく感じる。 著書は「リスクとベネフィットは、当然、その医療の行われるときの、その患者の状態において評価されるわけであるが、本件RKT問題では、重要な現実的事実が無視され、あるいは隠ぺいされ、また誤解されたままになっている」とし、「透析患者と移植患者の生命余後」等具体的事実をいくつもあげている。 修復された腎臓を移植した場合のがんの再発率は約5パーセント前後。そのリスクと、透析を抜け出してごく普通の生活を得るか・・・林弁護士は移植の道を選んだ。そして再び生き返ったとその喜びをかくさない。 「修復腎移植をするかしないかのどちらを選ぶかは患者の治療を受ける権利である、学会がそれを禁止するような言動は許されない」と、林弁護士は訴訟においても訴え続けている。 まさに修復腎移植の生き証人である現役の修復腎移植体験者が語ることばには、だれにも負けない重みがある。 この本によって、これまでの「修復腎移植問題」に関する過去、現在、未来への展望等、そのほとんどを知ることができる。ぜひご一読を。 修復腎移植推進 -前に進めることはよいこと- 愛媛県医師会会長語る ![]() 修復腎移植に対する久野梧郎・愛媛県医師会会長の見解 2009年9月26日、松山市内で開かれた「まつやまを考える会」(渡部浩三代表、会員89人)の第7回定例会で、愛媛県医師会会長の久野梧郎先生が「医療をとりまく今日的課題」と題して講演され、医師不足の問題や新政権の医療への取り組みなどについて分かりやすくお話しされました。 講演の後の質疑で、NPO法人移植への理解を求める会の河野和博事務局長が、修復腎移植について久野先生の見解を聞いたのに対し、先生は「個人的な意見だが」と断ったうえで、 「(腎がんを含め)疾患によっては修復腎移植の推進に賛成している。国もこのことについて実験的医療をしてよろしい、と方向を変えている。前に進めることはよいことだ」 と述べられました。 愛媛県医師会会長である久野梧郎先生が、個人的見解とした上であっても、修復腎移植の推進に賛成である立場を表明されたことは、私どもの側からは大変ありがたいお話しでした。 会長は、修復腎移植が発覚した当時の宇和島市2病院に対する厚労省・学会等の調査等にも同行されており、修復腎移植問題に対する実情もよくご存知であります。 使える腎臓であれば移植を希望する患者のために使用してもいいのでは・・と、当時学会幹部とも対話されたと伺いました。 修復腎移植の再開が待たれます。
NPO発足記念講演会(2)
21年8月2日(日) 修復腎移植再開へ 臨床研究をどう進めるか 小川 由英先生(東京西徳洲会病院常勤顧問) ![]() <プロフィール> おがわ・よしひで 長野県出身。慶應義塾大学医学部卒。米国バージニア医科大学移植血管外科クリニカルフエロー(米国医師免許証取得)。筑波大学臨床医学系(泌尿器科) 講師、順天堂大学医学部(同)・同大学院研究科助教授、慶應義塾大学医学部(同) 非常勤講師、琉球大学医学部(同) 助教授、教授兼科長、血液浄化療法部部長、医学部産業医などを歴任。1998年、文部省短期在外派遣研究員として、アイオワ大学とメイヨークリニック留学。同年度から2007年度まで10年間、琉球大学でJICA支援の泌尿器科臨床研修を毎年実施(途上国28カ国から56人余りが参加)。現在、琉球大学医学部名誉教授。東京西徳洲会病院常勤顧問。日本泌尿器科学会・臨床腎移植学会、日本腎臓学会、日本東洋医学会などの専門医と指導医。産業医。 日本泌尿器科学会 坂口賞 (1982)、泌尿紀要稲田賞 (1993)、慶應義塾大学田村賞特別賞 (同)受賞。第34回日本腎臓学会西部学術大会優秀演題 (2004)。臓器移植対策の功績に対し厚生労働大臣表彰(2006) 東京西徳洲会病院常勤顧問・小川由英先生の記念講演概要 <小川先生のコメント> NPO法人移植への理解を求める会の発足、おめでとうございます。 3年前から万波先生を中心とする病腎移植(修復腎移植)が、医学的に妥当性がないと指摘され、自粛していました。患者さんからの強い要請と万波先生を中心とするグループの熱意が、徳洲会の徳田理事長を動かし、昨年(2008年)秋ごろ、「リストア腎移植の臨床研究を取りまとめてほしい」との要請が能宗事務総長からありました。 この件に関しては全く知識がなく、私より経験の深い諸先輩がいらっしゃるのも知らず、軽い気持ちで受けさせていただきました。11月になり、葉山の幹部会で方向性が決められ、実施計画書の作成に取り組みました。厚生労働省が1月にがんを含め、対象疾患に制限を加えないとの見解を示したことは、臨床研究を後押しすることとなりました。 今年1月、2月と共通倫理委員会においてヒヤリングを受け、そろそろ形が整ってきたところで、生体腎移植で病気腎ドナーとなりそうな症例が見つかり、まずは生体腎移植の修復腎移植の実施計画書をと頑張り、4月のヒヤリングの後、6月に条件付きで承認されました。本丸である第三者を対象とする修復腎移植の実施計画書を作成し、7月の共通倫理委員会において条件付きで承認されました。現在、指摘された点を修正しています。 親族間の生体腎移植の対象は、腎臓の提供者の腎臓に病気が見つかった場合で、5つの疾患を挙げています。1)単発の小径腎腫瘍 2)腎のう胞 3)腎血管病変(腎動脈狭窄、腎動脈瘤、腎動脈奇形) 4)尿管病変(尿管狭窄、尿管腫瘍) 5)腎結石(尿路感染を合併しない)などを対象にします。第三者間の生体腎移植は、小径腎腫瘍を対象といたします。 東京西徳洲会病院と宇和島徳洲会病院が移植病院として承認され、ドナー提供病院として、数カ所の徳洲会病院が協力してくれることになっています。また、協力病院として2病院が参加協力を約束してくれました。これから出来上がった実施計画書に従い、万波先生を中心に修復腎移植を実施していきます。可能な限り、落ち度のないように慎重に実施していく所存です。 なお、この実施計画書作成には、多くの方々(共通倫理委員会とオブザーバーの先生、徳洲会グループの先生と協力病院の先生)の貴重なご意見と、実際に作成に参加してくださった未来研の皆様(山路、歌田、土佐、渡邉、久松)、現場で汗を流してくださったコ―デイネーターの皆さん(工藤、船間、ライハン、夏原)と、情報を提供してくださった徳洲新聞の方々にも大変お世話になりました。 これらの皆さまのご指導を出来る限り有効に活用して、よい臨床研究が実施できるように頑張りますので、これからも、皆さまよろしくお願い申し上げます。NPO移植への理解を求める会の皆様のご支援もよろしくお願いいたします。 <小川先生講演概要> 小川でございます。私に与えられたテーマは「修復腎移植をどのように進めるか」ということです。 当初まことに申し訳ないが私はあまり修復腎移植に関して知らなかったが、私がどのように苦悩してこれに参加して臨床研究に関していろいろ計画したかについてお話させていただきたい。 ![]() 小川先生のラオスでのプロジェクト活動等について ![]() 呉共済病院・光畑直喜医師の修復腎移植 ・1991年3月23日(土)付全国紙は、呉共済病院で1991年1月25日に修復腎移植が実施され、同年3月22日に無事患者さんが退院されたことを大きく報じた。 ・記事内容 「広島県呉市の呉共済病気で、慢性腎不全の男性公務員(44歳)に、腎動脈リュウを切除した75歳の患者から腎臓を移植する手術が行われ、患者は22日、術後約2ヶ月ぶりに退院した。高齢で非血縁者のドナーによる手術成功は珍しい」 「腎臓を提供したAさん(75歳)は、左の腎臓と大動脈をつなぐ腎動脈に3センチ大の動脈リュウが見つかった。普通は腎臓ごと摘出して切除するが、高齢のため腎臓を再び体内に戻すと合併症の危険があり、Aさんの同意を得て血液型の一致する公務員への移植に踏み切った」といい、 「手術は3時間半がかりで行われ、術後の経過も良好。「移植をあきらめかけていた矢先だったのでうれしい。感謝の気持ちでいっぱい」と、4月からの職場復帰を楽しみにしている」という。 「主治医の光畑直喜・泌尿器科医長は、「切除した腎臓を活用できた珍しいケース。血液型の適合、正常な腎機能など幸運な面もあった」と話している。 ![]() 修復腎移植、献腎移植、生体腎の生着率について 修復腎移植は、ドナーやレシピエントが高齢であったことを考慮すれば、献腎移植(死体腎移植)とほぼ変わらない良好な成績である。 ![]() <倫理委員会と未来研による長期のご指導> 経緯 ・昨年(平成20年)秋「リストア腎移植の臨床研究を取りまとめてほしい」との要請が能宗事務総長からあった。 ・11月、葉山の幹部会で方向性が決められ、実施計画書の作成に取り組む。 ・21年1月、厚生労働省ががんを含め対象疾患に制限を加えないとの見解を示し、臨床研究を後押しすることとなった。 ・今年1月、2月と共通倫理委員会においてヒヤリングを受け、そろそろ形が整ってきたところで、生体腎移植で病気腎ドナーとなりそうな症例が見つかり、まずは生体腎移植の修復腎移植の実施計画書をと頑張り、4月のヒヤリングの後、6月に条件付きで承認された。 ・第三者を対象とする修復腎移植の実施計画書を作成し、7月の共通倫理委員会において条件付きで承認された。現在、指摘された点を修正している。 ![]() <問題点のまとめ→実施計画書作成へ> ・ドナーの疾患治療が第一であり、移植を優先しない ・ドナー患者の体力を考えて、腎摘出に疑問がないように ・腎機能が非常に低くなる患者は腎温存に最善を尽くすべき ・腎がんの疑いで摘出する場合、MRI(磁気共鳴画像装置)検査や手術中の病理検査をすれば、摘出を免れる可能性が高い。 ・手術と臨床研究参加の同意書が必要 ![]() 共通倫理委員会の構成について ![]() <修復腎移植の流れ> 東京西徳洲会病院と宇和島徳洲会病院が移植病院として承認され、ドナー提供病院として、数カ所の徳洲会病院が協力してくれることになっている。また徳州会以外に2病院が参加協力する予定。 ![]() <ドナー適格基準> 第三者間の修復腎移植は、小径腎腫瘍を対象 ・腎機能は、CT、MRIなどの画像診断で評価可能な病巣が明らかに認められ、小径腎腫瘍(4㎝以下)が単発であり、画像上他の病巣が腎に認められない場合で、臨床的に腎摘も選択肢と考えられる症例 ・年齢20歳以上である ・手術法としては、腎部分切除、腎摘後自家腎移植、腎摘などがあり、それぞれの特徴(合併症などを含めて)を理解した上で、腎摘の妥当性が客観的に説明されている ・上記(3)を理解した上で、腎摘を希望する ・病名・病状を告知されており、臨床研究に参加することを文書にて同意していること 親族間の生体腎移植の対象は、腎臓の提供者の腎臓に病気が見つかった場合で、5つの疾患を対象 1)単発の小径腎腫瘍(長径4㎝以下) 2)腎のう胞 3)腎血管病変(腎動脈狭窄、腎動脈瘤、腎動脈奇形) 4)尿管病変(尿管狭窄、尿管腫瘍) 5)腎結石(尿路感染を合併しない)など ![]() <レシピエント登録から順位決定> ・移植実施病院を希望者(移植施設の患者、徳洲会グループの患者、他の病院からの紹介)が受診、診察の上、ネットワークに臨床研究に参加登録、クロスマッチ用採血 ・ドナーが発生→移植事務室レシピエント候補選定依頼→ネットワークで候補5名提示 ・移植事務室→移植病院へクロスマッチ依頼・修復腎移植検討委員会で順位決定 ・移植病院にてレシピエント候補の決定(移植手術同意書・臨床研究参加の再確認) ・共通倫理委員会にて、レシピエントの審議と承認 ・レシピエント確定→腎移植 (補足) ・当初、「修復腎移植ネットワーク」をNPO法人「移植への理解を求める会」内に設置し、移植希望患者の登録を行うと計画していましたが、NPO法人があっせんすることは事実上困難なため、徳洲会がレシピエントを選定・登録することとなりました。 そしてNPO法人「移植への理解を求める会」内に設置した「修復腎移植臨床研究に関するレシピエント判定委員会」が、徳洲会が選んだレシピエントの妥当性などをチェックする方式にすることを検討しています。 ・レシピエント判定委員会は、愛媛大法文学部の吉田亮三教授(経済原論)「NPO法人「移植への理解を求める会・理事」」が委員長を務め、県内の医師や弁護士ら5人が委員となる予定です。 ![]() <これから何をしたいか> ・臨床研究後に、修復腎移植を先端医療→保険診療へ ・宇和島、東京西で万波先生を中心として修復腎移植の更なる改良と普及 ・腎部分切除と自家腎移植の普及 ・ブルガリア、インドネシアなどを含めた途上国への腎移植・泌尿器科手術の普及など ![]() NPO発足記念講演会 21年8月2日(日) -「NPO法人移植への理解を求める会」臨時総会- 平成21年8月2日(日)午前11時から、NPO法人「移植への理解を求める会」は、愛媛県宇和島市のJA宇和島農協会館において、「NPO法人移植への理解を求める会」臨時総会を開催し、 ①2009年度事業計画案 ②修復腎移植・臨床研究レシピエント判定委員会の設置について ③臨床研究基金の設置について ④2009年度予算案について 等を討議し、今後詳細を検討する点があるものの、基本方針を全会一致で可決しました。 引き続いて午後1時30分から、講師に東京西徳洲会病院泌尿器科顧問・小川 由英先生をお招きし、「修復腎移植再開へ-臨床研究をどう進めるか」をテーマに記念講演を開催しました。 講演前に、修復腎移植訴訟の弁護団長・林秀信弁護士、及び山口弁護士から、訴訟、口頭弁論等のこれまでの経緯報告、講演後、小川先生とともに万波誠医師、光畑直喜医師、西光雄医師、万波廉介医師の各先生らが壇上で、修復腎移植再開への期待等についてディスカッション、質疑応答等を行いました。 会場には、大勢の報道関係者の皆さまと支援者約200人が参加、熱心に講演や質疑を聞きました。 NPO法人「移植への理解を求める会」向田 陽二理事長の開会あいさつです。 開会あいさつ 本日は、ご多忙の中、多数の皆様にお集まりいただき、誠にありがとうございます。 「移植への理解を求める会」は、2006年11月に発足してから、2年8ヶ月が過ぎました。この5月下旬には愛媛県からNPO法人の認可を受け、修復腎移植の早期再開を目指し新たな活動をスタートすることとなりました。私たちは、修復腎移植とこれを進めてきた万波誠先生らのグループが日本移植学会とマスコミの強烈なバッシングを受ける中で、その衝撃を何とか跳ね返そうと、求める会を立ち上げ、患者の立場からその妥当性を訴えてきました。 具体的には、10万人を超える署名運動や厚生労働省への陳情、国際腎不全シンポジウムや修復腎移植を考える講演会の開催などを進めてまいりました。 一方、虚偽発言などによって修復腎移植を、「あり得ない医療」、「医学的妥当性がない」などと全面否定し、厚労省による修復腎移植原則禁止の通達へと導いた日本移植学会幹部5人を相手取り、昨年12月に患者原告団が松山地裁に損害賠償を求めて提訴したことから、その訴訟を全面的に支援しています。会の活動をこれまで続けてこられたのは、皆様の熱い思いと粘り強いご協力があったからこそです。ここにあらためて、皆様に厚く御礼申し上げます。 修復腎移植を取り巻く状況は、超党派の国会議員の先生方のご尽力や、徳洲会、瀬戸内グループ、国内外の修復腎移植を支援する先生方の、強力な後押しなどのおかげで、大きく好転してきました。学会の言うままに修復腎移植を否定してきた厚労省も、この1月末、小さな腎がんを含めた修復腎移植の臨床研究にゴーサインを出し、事実上、修復腎移植原則禁止の判断をくつがえしています。これを受けて徳洲会では、今月中にも臨床研究を開始する予定と聞いています。 長い間待ち望んでいた修復腎移植が再開される日が、現実のものとなってきたことで、私たちは大きな期待を寄せています。 今後は、NPO法人として修復腎移植推進活動の全国展開を図ると共に、臨床研究を支援するために、組織内にレシピエント判定委員会と研究基金を設置する方針です。 本日は、講師として小川由英先生、ゲストには万波誠、光畑直喜、西光雄、万波廉介の各先生をお招きしています。さらに有森知恵さんグループによるハープ演奏も楽しんでいただけます。 この記念講演をひとつの節目として、私たちは、移植を待ち望む患者さんが1人でも多く救われるように、さらに修復腎移植が日常医療として再開される日まで、粘り強い活動を続けていくつもりです。皆様の一層のご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。 本日は誠にありがとうございました。 NPO法人「移植への理解を求める会」 理事長 向田 陽二 ![]() ![]() NPO発足記念講演会の開会にあたり、市立宇和島病院 近藤俊文名誉院長からごあいさつをいただきました。 近藤先生は、市立宇和島病院の元院長であり、万波誠医師が市立宇和島病院で数百例の腎移植医療を手がけられた当初から、病院長として物心両面に渡って支えてこられました。また、現在でも医療全般、移植医療、病院経営等についての専門家としてご活躍されています。 市立宇和島病院 近藤俊文名誉院長 ごあいさつ 皆さんNPOの発足ほんとうにおめでとうございます 先般の国会で臓器移植法が改正されました。国会議員の先生方の長年のご努力に対して我々は敬意を表したいと思います。 しかしながら法律の改正で日本の移植医療が欧米並みになるとお考えの方はこの会場の中でもあまりいらっしゃらないのではないかと思います それは大きな二つの輪がかかっているからです。 一つは移植医療が欧米並みの日常医療になるためには、インフラを整える必要がある。それには莫大なお金がかかります。 もう一つは病院において移植を行う場合、その移植医療が経営と両立するような形というか、収入、はっきり言って保健医療の報酬の傾斜配分が必要です。 この二つがなければ、おそらく日本での移植医療が欧米並みになるのはないのではないかと私は心配しています。 このような条件の中ですので、今こそ、いままで捨ててきた、廃棄してきた腎臓をもったいないと言って使わせていただく修復腎移植が、一つの救いではないかと思います。 現在推計によると年間2千例ぐらいは利用できるのではないかという先生方もいらっしゃいます。 もしそうであれぱ、現在行われている移植の数を上回る数ですので、透析で苦しんでいらっしゃる患者さんのこと思えば、国におかれましても修復腎移植を一日でも早く復活させていただくことを望んでいます。 簡単ではございますが、今後とも皆様頑張っていただきますようお祈りしております。 ![]() 修復腎移植訴訟(学会幹部訴訟)についての報告 林秀信原告弁護団長 みなさんこんにちは。修復腎移植患者弁護団長の林です。弁護団には6人いるわけですが今日は山口先生もお見えになりました。山口先生は松山市で活躍されている新進気鋭の弁護士です。どうぞよろしくお願いします。 訴訟経過について概略をお知らせします。 1 訴訟経過 訴訟は学会の現在あるいは元幹部5人に対して昨年の12月10日に提起した。そして翌日厚生労働省において議員の有志の先生と患者代表及び弁護団の代表で交渉したが、厚労省から「小径腎癌も臨床試験の対象になると認めます」という回答を引き出すことができた。 これは画期的な成果であり、今回臨床研究は大きく前に進むことになった。 ‘08年5 国会議員考える会声明 6 訴訟検討開始(2本立て) ・臓器移植法GL改正違法(行政訴訟) ・学会幹部に対する損害賠償(民事訴訟) 12・10学会幹部訴訟提起 12・11厚労省交渉(国会議員+患者代表) →厚労省、小径腎癌も臨床試験の対象になると明言。 臨床試験の実現に大きく前進。 ’09年4・21 第1回公判 6・30 第2回公判 10・20 第3回公判(予定) 2 訴訟内容 (1) 目的 ① 学会幹部の責任を明らかにする(=損害賠償) ② 訴訟を通じて修復腎移植(RKT)の医学的妥当性(=違法行為)を明らかにする。 訴訟の一番大きな目的は、学会幹部の違法な行為を明らかにして、損害賠償責任をはっきりさせることにある。 実質的な争点は訴訟を通じて修復腎移植の医学的妥当性を明らかにするということを目的にしている。 (2) 訴状 (虚偽の事実と評価の公表・流布=違法行為) A,移植に使えるような腎臓なら本人に戻すべき B,癌の腎臓の移植は絶対禁忌 C,RKTの成績は悪い (因果関係) ①公表・流布そのものが、世論、患者らに対し、RKTの実現を妨げた。 ②公表・流布がガイドラインによるRKT禁止を導いた (権利侵害=結果) 患者原告のRKTを受ける権利(憲法13,25条)を侵害し、精神的損害を与えた。 訴訟の内容は主に学会幹部の言った三つの嘘を明らかにすることを行っている。 一つは、 A,「移植に使えるような腎臓なら本人に戻すべきである」ともっともらしいことを言っているが、実際には戻せるような腎臓でも捨てている場合がいっぱいあり、これは嘘である。 二つ目は、 B,「癌の腎臓の移植は絶対移植に使ってはいけない」ということを言っているが、これも現実にはそんなことはない。先進的な例でいけば癌の腎臓を移植に使い優秀な結果を収めている。 三つ目は C,「修復腎移植(RKT)の成績は悪い」ということを市立宇和島病院だけのあえて悪い、一部の少ない症例で報告した、という三つの嘘をあばくということを行っている。 私どもの主張に対して被告はどのように回答したかというと、 (3)被告の主張 ①訴えの却下(門前払い)の主張 ・患者に修復腎移植を求める具体的権利はない。 ・修復腎移植の妥当性の問題は、高度な専門的医学的論争であり、訴訟的解決になじまない。 と主張している。 この二つについては、弁護団はいずれも理由がないと主張し、裁判所も無視して訴訟を続けている。 次に被告が言っているのは、 ②万波移植は医学的妥当性を欠いていた。 ・ドナーに対して ―ICの欠如、不足、文書なし。 腎臓を摘出せず、残すべきだった。 術式が患者に不利益。 ・レシピエントに対して-「癌は禁忌」は世界医学の共通認識 RKTの成績が悪い。 ということである。しかし問題は、修復腎移植一般として医学的妥当性があるかということであり、個別具体的な手続きの問題とか各手術が相当であったかということについて、あまり立ち入って検討すべきではないと思っている。 3 争点 今後の訴訟についての方針は、 (1)各論的には2の(2) 違法行為ABCを明らかにしていく。 被告が患者の権利を侵害したということをそれぞれ丁寧に主張、立証していくという方針を貫くつもりである。今の時点ですでに半分ぐらいの争点については法廷で明らかに出来ていると思っている。 (2)全体的には「万波移植」の“問題点”をどう扱うか。 弁護団は、症例そのものは医師の裁量にあったものと考えている。しかし、これを争うと迷路に入るおそれ、裁判の長期化のおそれがある。 それから大きな問題としては、万波先生の移植ということで、どこにこだわっていくかということがある。 弁護団としては、一つ一つの問題をたとえ争っても、負けるということは思っていない。しかし症例が多く、その一つ一つに手続きの問題がどうであったとか医学的に妥当であったかということを検討していくと膨大な時間がかかることになり、複雑化し迷路に入っていき裁判が長期化するおそれがある。 従って私たちは出来るだけ争点を簡明にして、修復腎移植の医学的妥当性を明らかにするということに焦点を絞って証明していこうと考えている。 (3)当面は「証拠開示」をめぐる争い 被告―万波移植について①ICがなされたかの検討 ②RKTの成績評価(データ収集)のために、市立病院、徳洲会病院についての保険監査関係の書類を厚労省に出させる申立て。 原告―①はRKT(一般)の医学的妥当性と関係ない。 ②については、各病院からカルテのみを取り寄せることによって目的を達するので、不要と反論。原告側はカルテのみの取り寄せ申立。 (実質的争点) 被告は万波移植の“問題点”を主要な争点とするための路線づくりと“あら捜し”を目的としている。 これを阻止することが、訴訟の争点の簡明化と早期結着につながる。 今後の皆さま方のご協力をよろしくお願いします。 以上。 ![]() 修復腎移植再開についての現在の心境 今回の記念講演にゲストとして参加された、万波誠、光畑直喜、西光雄、万波廉介各4名の医師が壇上にあがられ、一言ずつ現在の気持ち・心境を司会者が尋ねました。 各先生方の率直な生の声です。 (司会)野村副理事長 修復腎移植も倫理委員会で承認されて、これからもう間もなく実施という段階を迎えたということですが、みなさん各先生方の今のそれぞれのお気持ちを聴かせてください。愚問かも知れませんが・・・。 万波先生お願いします。 万波誠医師 別に・・・(拍手) 決まったら・・・やるだけです。 野村 先生のご想像の中には(お気持ちは)もう現場の方に行っているようです・・・ 光畑先生いかがでしょうか。 光畑直喜医師 皆さんは相当病腎移植にたいへん興味があると思いますが、我々医者はなにも移植ばっかりやっているわけではないので、外来診療とかがん検診とかいろいろなことをやっている訳です。 1回目の結果的にドナーになっていただく方の、ある意味透明性と本人の意思が大切だと思います。 8月中に倫理委員会を受けられてドナーをお願いする準備を進めて動くつもりですけど、1例目はマスコミにも注目を受けるでしょうし、 きちっとお互いどおし信頼関係に基づいて頑張りたいと思います。 野村 西先生いかがですか。率直に・・・。 西光雄医師 えー、4人とも3年近く前、マスコミの方々に鎖を体中巻きつけられて、海の中放り込まれまして・・・僕と光畑さんは自分で鎖をほどいたわけですが、 この万波兄弟はこの鎖を巻かれているのも分からないくらい堂々として、不思議な人達だなあと・・・。 今でも不思議な人達だなあと思っています・・・。 そうでないと、今までだれも考えなかったことを考えつくっていうことは多分だれもできなかっただろうと思います。 (修復腎移植を)皆さん特別なことのように報道されたし、学会の先生方も思われたのかも知れませんが、普通に、日常的に腎臓のがんの小さいやつは部分切除をやっているんです。移植も日常的にやられていますよね。ただ、たまたまその二つの部屋を隔てていた壁が万波先生によって破られたと・・・。破ろうと考える人もすごいですよね。 そういうことで、この前マスコミの方にいろいろ聞かれたのですが、普通どこの病院でも日常的にやられている二つの医療が、たまたま一人の型破りな先生によって壁がボンと・・・ 職場の隣同士で毎日毎日やっている仕事の壁が破れてドアが一つ出来た・・・そういう非常に簡単なことなのです。 (従って)今さら臨床研究っていうのは僕たちにしたら、泌尿器科の医者で腎臓移植をやっている医者であれば、毎日やっている腎がんで部分切除で・・・、 若い人は小さいやつは場所にもよりますけども部分切除を勧めます。ところが玄関口に出来たやつとか深いところで手術を1時間以内に探して射抜くというのはやはり難しい場合もありますので(全摘出する場合もあるわけです)。それを捨てるのはもったいないなあと万波先生が思われるのは無理がないと思います。 これ臨床研究、臨床研究といいますが、そんなに高度なものかなと・・・泌尿器科で腎臓移植をやっている先生は多分皆思っていると思います。 でもまあ、そうですが、万波先生のやり方は古い先生からは理解できないところがあるようです。それは理解を得なくてはならないなあと思っています。 光畑先生と私のところはドナーを出していたわけですから、出来たら今までどおりやっていきたいと思っています。 ただ4人の先生の平均年齢が64だから急ぐことが必要だと思います。 後5年か10年したらやり方が日本全国、世界的に広まっていると思います。今も広がりつつあるのですけれども5年か10年したら普通の医療としてたぶんやられていると思います。 ただ私の患者さんで1回目の移植した腎臓がだめになられた方もこの会場にも今日何人か来られていますけども、この方々は急ぐわけですよね。 ぜひ皆さんのご協力で、急いでどこでも誰でも受けられるようになればいいなと思っています。 (大きな拍手) 野村 廉介先生いかがでしょう。 万波廉介医師、 修復腎移植を待っているという人は案外私が想像している以上に多いと思っています。 透析患者さんに聴いてみますとほんとに「早くやってほしい」という意見、思う人が非常に多いです。 移植を一回受けて、そしてまた透析に戻っている患者さんは、全国に1万人以上おるんじやないかなと思います。こういう人は1回移植を受けて、もう無いというあきらめを持っている。 こういう人も、修復腎移植が行われていけば、腎臓がんだけで2千ある、その他の疾患もあわせればもっとたくさんあります。 こういう多くの臓器が使えるということが分かれば声をあげてくる可能性があると思います。 一日でも早くできるようになればいいと思っています。 (大きな拍手) 野村 臨床研究、そして修復腎移植を4人の先生方これから頑張っていただきたいと思いますし応援させていただきます。 小川先生から4人の先生方に何か期待するような声とかございませんか。 小川先生 4人の先生方は非常に手術が上手ですので、これから(修復腎移植)手術をされるのを楽しみにしています。 でもやはりみんな外科医ですので口下手ですよね。 自分の思っていることの10分1ぐらいしか言えないので、私もそうですが、十分に皆さんに伝わらないかもしれませんが・・・。 外科医というのは手術ができるか否かということで決まるんですね。口ではないんで、そのように皆さん理解していただきたいと思います。 ここにいらっしゃる4人の先生方の手術を勉強しに来る人がますます増えていただけるのを楽しみにしています。 野村 ありがとうございました。 先生方の腕のいいのは折り紙つきです。患者さんの皆さんもよく知っていますし、みんな信頼を置いています。本当にこれからもよろしくお願いいたします。 ![]() ![]()
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全体
23.10.31 修復腎・先進医療申請 23.6.19 第3回総会と記念上映会 23.1.27 演題不採用の回答 23.1.11 演題不採用の通知 22.6.13えひめ移植者の会・総会 22.5.30NPO法人第2回総会 22.3.28移植者と透析患者交流会 22.3.7腎臓移植勉強会で資料配布 22.1.28日本臨床腎移植学会 22.1.4修復腎移植の闘いと未来 21.9.26久野愛媛県医師会会長 21.8.2NPO発足記念講演会(2) 21.8.2NPO発足記念講演会(1) 21.5.4医ゼミ講演(5月4日)決定 21.2.7野村正良幹事講演要旨 21.1.30光畑医師学会発表要旨 12.7松屋長崎医療センター長講演 20.12.7理解を求める会3回総会 関連リンク
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