22.6.13臨床研究第1例目患者さんの喜びの声


「えひめ移植者の会・第21回定期総会」
e0163726_15205986.jpg
講演される市立宇和島病院近藤俊文名誉院長


平成22年6月13日(日)、松山市若草町の市総合福祉センターで、「えひめ移植者の会(野村正良会長)約80人」は、第21回総会と記念講演会を開催しました。

記念講演では、市立宇和島病院の近藤俊文名誉院長が、「どうなる日本の移植医療」と題して、日本と諸外国の移植医療の現状と日本の移植医療の課題等について講演をされました。

また、今回の総会には、昨年の12月30日、臨床研究第1例目となる修復腎移植を受けられた患者さん(愛媛県40歳代男性)が出席され、過去の透析をされていたころの生活や修復腎移植を受けられた経過、現在の生活の様子等を詳しくお話し・ご報告していただきました。

壇上に立ったFさんは、修復腎移植を受けたことについて、
「手術を受け半年以上元気になっています。それまでは週3回、仕事の途中透析で抜けていました。幸福なことに(修復腎移植臨床研究の)第1号になりました。とても感謝しています。今は普通に仕事をしていますし、私が健康な姿を見せたら、患者さんの励みにもなると思います。修復腎移植は何も問題はない、ほんとうに素晴らしい医療だと思います」
と語られました。

手術の経過や現在の心境等は次のとおりです。


―病気の経過を教えていただけますか―
「15年ほど前から腎不全となりました。治療をし続けて、(透析は)ずっと我慢していましたが、2年前にとうとう透析を導入しました」

-透析中はどのような様子でしたか-
「透析中は体が重かったです。でも今は順調です。(週3回)会社を空けるのは、会社員にとってとても辛いものがありました」

-修復腎移植についてどんな印象を持っていましたか-
「私にとって(修復腎移植は)特別なことではありませんでした。親は高齢であり、腎臓をもらえない事情もありましたので、移植は修復腎移植に頼るしかありませんでした」

-移植に対して反対はなかったですか-
「親に相談しましたが、私が決めていたことですし、反対はありませんでした」

-手術はどうでしたか-
「眠っている間に終わりました」

―万波先生に対してはどのような印象でしょう―
「誰も同じだと思いますが、患者さんにとっては神様ですね」

―手術についての説明はどうでしたか―
「きちんと丁寧に、何回も説明を受けました」

―手術の連絡はいつごろあったのですか―
「2週間ほど前に連絡がありました。そして通院の都度説明がありました」

―移植の希望はいつ頃していたのですか―
「2008年ごろです」

―現在運動等はしてもいいのですか―
「運動は何をしてもいいと言われています。今はウオーキングなどの軽い運動で体力の回復を行っています」

―食事制限はありますか―
「特にないですね。普通の食事をしています」

―通院はどのくらいの頻度で―
「月1回、病院に通院しています」

―現在、腎臓の調子はいかがでしょう―
「調子いいですね。クレアチニン値は5月末の数値で1.08です」

―がんの腎臓を修復して移植したことについて、ご心配はありませんか―
「全然していません」

最後に、修復腎移植を受けられて健康を取り戻された現在の率直なお気持ちです。

「透析中は週3回は仕事を抜けなければなりませんでした。私は仕事は全部自分で完成したかったですが、どうしても時間的に制約されて出来ないこともありました。その時は先輩・同僚に引き継ぐわけですが、そのことがとても辛かったですね。今一番うれしいことは、仕事も最後まで自分で完成させることができることです。移植を受けたおかげですね。とても感謝しています」

と、Fさんは、腎移植を受けられてQOL(クオリティー・オブ・ライフ)が向上したことの実感をしみじみと語っていただきました。

腎臓をもらうあてのない透析患者さんの中には、積極的に修復腎移植を受けたいという患者さんが大勢いるのです。そして修復腎移植を受けたFさんは、健康を取り戻され、今では職場で毎日元気に仕事をすることができるようになり、社会復帰をされることが出来ました。

修復腎移植を受けて透析のままでの生存率やQOLを比較した場合、移植を受けてほんとうによかった、と移植の喜びをかみしめられています。

修復腎移植は、腎臓移植医療の第3の道となりうるものです。医療の選択肢は多いほどよいはずです。厚労省は修復腎移植を一刻も早く保険診療の対象としていただき、慢性腎不全患者の命を救っていただきたいと思います。
[PR]
by shufukujin-katudo | 2010-06-20 15:28 | 22.6.13えひめ移植者の会・総会
<< 23.1.11 演題不採用の通... 22.5.30NPO法人・第2... >>