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23.6.19 第3回総会と記念上映会

第3回総会と記念上映会
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理事長あいさつ                              

本日は、皆さん、ご多忙の中、NPO法人移植への理解を求める会の第3回総会・記念上映会にお集まりいただき、まことにありがとうございます。また本日の記念上映会のために、ドラマの制作スタッフで、作家の真野勝成さんとプロデューサーの沼田通嗣さんに、ご多忙のところを、遠路東京からお越しいただきました。心から感謝を申し上げます。
 さて、移植への理解を求める会が、NPO法人として再スタートして、3年目を迎えました。私たちは、修復腎移植の早期再開を願ってさまざまな活動を続けていますが、ご承知の通り、徳洲会では、宇和島徳州会病院で、万波誠先生らの手によって修復腎移植の臨床研究を着々と進めています。現在までに、第三者間の手術が8例実施され、今年8月にも、先進医療の申請が行われる見通しとなっています。この申請によって、一部保険適用の期待も高まっています。
 また修復腎移植の推進を後押しする動きとして、昨年は宮城県議会に続いて、おひざ元の愛媛県議会でも、推進の意見書が可決されました。一方、私たちの会が支援している修復腎移植訴訟も粛々と進んでおり、被告である日本移植学会幹部の虚偽発言などが次々と証明されつつあります。
 こうした動きもあって、修復腎移植への理解は大きく広がっています。しかしながら、、修復腎移植が一般医療として再開されるまでには、まだまだ曲折が予想されます。私たちは、その再開の日が来るまで、粘り強く活動を進めていくつもりですので、どうか今後とも、ご協力をよろしくお願いいたします。
本日の記念上映会は、私たちの活動への大きなエールになるものと思っています。ぜひ、お楽しみいただき、新たな活動への力としていただければ幸いです。充実した会となることを願いまして、ごあいさつといたします。ありがとうございました。
                 NPO移植への理解を求める会理事長
                  向 田  陽 二




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沼田 通嗣(ぬまた・みちつぐ) プロデューサー
1962年7月30日横浜生まれ。早稲田大学卒。1986年、株式会社テレパックに入社。TBS系放送の「男女7人夏物語」などのプロデューサー補を経て、「ユーミンドラマブックス・ルージュの伝言」でプロデューサーデビュー。作品に「眠れない夜を数えて」「柴門ふみドラマセレクション」「十津川警部シリーズ」「探偵左文字進シリーズ」「花嫁のれん」など。「ラブ・レター」でATP賞ドラマ部門優秀賞、「光抱く友よ」で文化庁芸術祭賞優秀賞。




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真野 勝成(まの・かつなり) 作家
昭和50年3月13日東京生まれ。早稲田大学卒。週刊誌記者などを経て、脚本の執筆を始める。作品に「新参者」(TBS系列)、「サヨナラの恋」(BeeTV)、「内部調査官 水平直の報告書」(TBS系列)。著書に「カメンライダー ドラゴンナイト」。第1回TBS連ドラ大賞入賞、第21回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作。



TVドラマ制作者のトークも
NPO法人移植への理解を求める会の第3回総会と記念ドラマ上映会が6月19日(日)、宇和島市弁天町の「きさいや広場」研修室で開かれました。
午前11時からの総会に続いて、午後1時からドラマ上映会となり、会員ら約80人が修復腎移植をテーマにしたテレビドラマを興味深く観賞していました。
上映されたドラマは、1月17日夜、TBS系テレビで放映された月曜ゴールデンドラマ「内部調査官水平直の報告書」(木村佳乃主演)です。修復腎移植を患者のために推進するべきだとのメッセージが込められています。
ドラマ上映の後、作家の真野勝成さんと、プロデューサー・沼田通嗣さんのお二人に制作のいきさつや裏話などをお聞きしました。この中で、お二人は腎移植を待ち望む多くの患者さんのために、修復腎移植推進を支援することを明快に述べられました。





修復腎移植は合理的な治療法 真野さん

沼田さん 正義に支えられて壁は破れる



司会 修復腎移植について、どのように思われていますか。
沼田 もし私の家族に、腎臓移植をしなければならないという者がいたならば、
修復腎移植をしたいと思います。
真野 修復腎移植は、どう見ても合理的な治療法だと思います。主観的にみても、客
観的にみても、、修復腎移植が認められたらいいなと思います。

司会 ドラマづくりのきっかけは、何だったのですか。

沼田 一般に内部告発というものがありますが、やがて消えていったりします。そし
て切実な問題として医療に関わる問題を考えました。すると、万波という医師が
臓器売買容疑で逮捕された患者の手術をしていたことから、大きな話題になった
ことを思い出しました。あの問題はどうなったのだろうと思いました。
調べてみると、修復腎移植というものがあるらしい、そして日本の移植医療が
非常に遅れている、という実態も分かりました。官僚の怠慢もあるだろうと思い
ました。そして、このことを、以前からドラマを通して言いたいと思っていました。
腎臓疾患と腎移植の問題については、日本には多くの透析患者と移植希望者が
いますが、今までドラマでは取り上げられなかったのではないだろうか。切実な問題なら、ドラマに取り上げるべきだろうと思いました。

司会 ドラマを放映した後、何か反響はあったでしょうか。

沼田 今まであまりありませんが、DVDを貸してほしいという依頼がありました。
真野 俳優の石坂浩二さん(修復腎移植を進める医師役)は非常に博学な方ですが、
  修復腎移植については知らなかったようです。今回、知ってもらったという意義
  はあると思います。

司会 最後に、修復時移植の推進を目指している私たちの会へのメッセージをお願い
します。
沼田 修復腎移植を推進していくには、まだ壁があると思いますが、正義に支えられ
て破れる壁だと思います。どうぞ、頑張ってください。
真野 まず修復腎移植のことを、多くの人に知ってもらうことが大切だと思います。
  知ってもらえば、意義を分かってもらえます。頑張っていただきたいと思います。
                        


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月曜ゴールデン
「内部調査官 水平直の報告書」


あらすじ
水平直(木村佳乃)は国家試験I種試験をトップ合格したキャリア官僚。だが"名は体を表す"という言葉さながらに、実直過ぎる性格が災いし組織に馴染めず、あらゆる省庁を転々としていた。そんな直が今度は文部科学省から総務省に異動となった。直は配属先となった総務省大臣官房政策評価広報課内部調査室に顔を出すと出勤早々、室長の嶋田(小日向文世)から内部調査を任される。調査は厚生労働省に届いた告発文についての真偽で、告発文の内容は旭秀大学付属病院で腎臓の臓器売買が行われているというものだった。旭秀大学付属病院を訪れた直は院長の村上(大門正明)から内部調査の助手として看護師の浜田真司(平岡祐太)を紹介され、二人で調査に当たることになる。

 告発文に書かれている腎臓移植を旭秀大学付属病院で専門にしているのは神内渉第一外科教授(石坂浩二)で、神内を執刀医とし、第一助手の有賀弥生准教授(かたせ梨乃)、第二助手の高岡将太外科講師(今里真)、麻酔医の梨本茂(土屋裕一)、オペレーションナースの竹本香織(黒川芽以)で構成されたチームだけがこの病院の腎臓移植手術に携わっていた。
告発文通り本当に腎臓の臓器売買が行われているとしたら、臓器移植をしているのは神内チームの5人ということになる。5人の中の誰かが真相を握っていると考えた直は神内らチームの面々に話を聞き出そうと試みるが、誰からもまともに話を聞くことが出来ない。神内が腎臓移植をした患者への聞き込みも行うが、そこでも臓器売買を行っているような話は浮かび上がってこない。

直は嶋田の指示で臓器移植ネットバンクから病院に斡旋された腎臓の数と実際の手術数をつき合せてみるよう言われ、調べてみるとネットバンクデータとカルテに相違があることを発見。直は誰かがカルテを改ざんしてネットバンクから斡旋された以外の腎臓を移植していた疑いがあることに気づく。更に直と浜田は神内の行う移植手術と、病気腎の摘出手術を行っている宮尾准教授(山本龍二)の手術日が重なっていることが多いことにも気がつき、臓器売買の真偽に日本では違法とされる病気腎移植が関係しているのではとの疑惑も沸き起こってくる。早速直は宮尾に話を聞きだそうと考えるが、そんな矢先、宮尾が引き逃げ事故に遭って死亡してしまう…。


みどころ
昨年、日本では臓器移植法の改正が行われるなど、年々人々の関心と知識も高まっている臓器移植問題。日本ではまだ様々な議論が交わされ、問題点も残されている臓器移植だが、本作ではある私立大学病院の臓器売買疑惑に端を発した事件を内部調査官・水平直の姿を通して描いていく。

 主演の木村佳乃が名前のごとく誰に対しても実直に接する主人公・水平直を好演。上司にも物怖じせず、調査相手にもどんどんと切り込んでいく直の姿が木村にぴったりの役柄だ。

共演者も水平直の助手として行動を共にする看護師役に若手人気俳優の平岡祐太、直の上司役に個性派俳優の小日向文世、そして直が内部調査に当たる疑惑の対象者(医師)としてベテラン俳優のかたせ梨乃、石坂浩二と、超豪華な俳優陣が脇を飾る。



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by shufukujin-katudo | 2011-06-20 14:42 | 23.6.19 第3回総会と記念上映会
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