平成29年度年度事業報告書
平成29年4月1日から30年3月31日まで
特定非営利活動法人移植への理解を求める会
先進医療推進事業 修復腎移植は、2017年10月19日先進医療技術審査部会で条件付きの承認を受けた。条件としては、9年間で42例、そのうち5年間は観察期間とし、チェックの委員会に学会の医師が参加すること、さらに4名の腎臓定着が失敗した場合中止にするという厳しいものである。保険適用まで最低9年は必要で、移植を待つ患者にとっては厳しいものとなった。当会では、野村副理事長と、河野事務局長が審査部会を傍聴し、会議終了後、記者クラブで取材を受けた。 11月17日向田理事、野村副理事長で上京し、内閣府に修復腎に関する陳情に行った。その後、お世話になった方々と共に今後の方針についてアドバイスをいただく会を開催した。
会報の発行及び啓発関連事業 2017年4月7日、8月25日、10月20日、2018年3月26日に会報を発行した。特に、10月20日発行の会報第26号は、市立宇和島病院が腎臓移植を開始して40周年になるということで、記念イベントの告知を兼ねて各方面に配布した。4月7日24号は、修復腎移植先進医療技術部会で継続審議に、総会の告知、4月16日開催した中国の臓器狩りに関する上映・講演会について、8月25日25号は、粟屋剛先生と国際人権弁護士のデービッド・マタス先生の講演の要旨を掲載した。3月26日26号は愛媛の移植40周年祝賀会の内容、当会顧問の横田弘之県議が県議会代表質問で修復腎移植について代表質問を行ったことを報じた。 講演会については、4月16日松山市総合福祉センターにおいて講師にエンヴァー・トフティー氏(元外科医、EOP国際ネットワーク顧問)を迎え、「中国の「臓器狩り」を考える会」を開催。その後、意見交換会を行った 6月18日定期総会記念講演において、岡山大学名誉教授の粟屋剛先生(現岡山商科大学教授・生命倫理)に「修復腎移植と患者の自己決定」、国際人権弁護士のデービッド・マタス先生(カナダ在住)に「中国の『臓器狩り』について」のテーマで、講演していただいた。
愛媛の移植40周年記念事業 宇和島市立病院で腎臓移植が始まって今年度で40年を迎えるということで、11月26日宇和島市ホテルクレメントにおいて、愛媛の移植にゆかりのある福田康彦先生を講師に迎え「愛媛の移植40年に思う」というテーマで記念講演会を開催した。その後、岡原宇和島市長をはじめ、万波先生など当時を知る方々をはじめ県外からも多くの方がかけつけ講演会、祝賀会は盛会となった。
先進医療技術審査部会での身内で実施するのは、不適切ではないかとの声を受け、確認委員会は解散し役割を終えた。 腎臓移植に関する情報提供事業はホームページが随時更新され多くの閲覧があった。事務局においての相談事業は27件だった。 2 事業の実施に関する事項 (1) 特定非営利活動に係る事業
事業費注記 #
by shufukujin-katudo
| 2018-10-03 15:12
| 平成29年度年度事業報告書
NPO移植への理解を求める会ニュース
―12月5日(土)・宇和島― 市立宇和島病院名誉院長近藤先生がご講演 講演会では「日本の腎臓病患者に夜明けを―透析ガラパゴス島からの脱出」をテーマに、近藤先生に腎移植の歴史や現状と日本の進むべき道について、お話ししていただきます。多くの皆さんの参加をお待ちしています。 近藤先生は市立宇和島病院の副院長、院長時代を通じ、長年、移植医療を推進し、育ててこられました。 その経験から、日本の移植医療が先進国の医療水準から大きく後退し低迷を続けていることを危惧し、同書を出版されました。先生のライフワークの総決算ともいえる書です。 同書は、なぜ日本が世界に類を見ない「透析大国」となり、ガラパゴス化したのか、なぜ移植医療が低迷を続けているのかを、医学、生命倫理学、社会学、経済学、などさまざまな角度から詳細に分析したうえで、日本の移植ネットワークの再構築、移植関連施設への社会資本の投資、臓器マーケットの検討、臓器提供登録者への優遇措置、修復腎移植の推進―など多岐にわたる提言をしています。ぜひ、皆さんにご一読をおすすめしたいと思います。 <腎移植推進講演会と出版記念パーティー>
ところ 宇和島市丸之内3丁目 ニュー兵頭サブライムホール 電話0895-23-8888 講 師 近藤俊文先生(市立宇和島病院名誉院長) テーマ 「日本の腎臓病患者に夜明けを―透析ガラパゴス島からの脱出」 入場料 無料 連絡先 求める会事務局(河野和博事務局長)= 電話089-970-3943 ※講演会は一般公開し、申し込み不要です。出版記念パーティーは講演会終了後、午後4時から同ホールで開きます。会費5、000円。参加希望者は11月28日(土)までに、上記連絡先まで、お申し込みください。 #
by shufukujin-katudo
| 2015-11-15 16:59
| 27.12.5近藤先生の講演会のお知らせ
万波誠医師
腎移植1000例達成記念祝賀会 腎移植1000例を達成された万波誠医師 4月14日(日)午後3時から、愛媛県宇和島市で万波誠医師の腎移植1000例達成記念祝賀会が行われました。 祝賀会には、万波誠医師から腎移植手術を受け元気になられた元患者さんやそのご家族、市立宇和島病院の元総婦長・看護師等の医療関係者、宇和島徳洲会病院の院長ほかスタッフ、西、光畑、万波廉介医師等瀬戸内グループの先生方、NPO会員など約90人が出席し、万波医師の偉業をたたえお祝いしました。 式では、まず主催者のNPO法人移植への理解を求める会向田陽二理事長、市立宇和島病院近藤俊文名誉院長が開会のあいさつ、続いて徳洲会佐藤耕造専務理事等の来賓あいさつがありました。 記念講演として、講師に難波紘二先生(広島大学名誉教授、病理学・生命倫理学)をお迎えし、「修復腎移植への道のり」をテーマに万波医師の経歴や腎移植のあゆみが説明されました。 難波紘二先生(広島大学名誉教授、病理学・生命倫理学)の「修復腎移植への道のり」 難波名誉教授の講演によりますと、 ・1971年(昭和46年5月) 万波医師が市立宇和島病院に着任 1969年当時、透析患者は全国で380人 ・1967年当時、慢性腎不全患者が透析を受けるための費用は、月20万~30万円の自己負担であった。 ちなみに当時のサラリーマンの初任給が2万円。いかに過酷な医療環境であったことでしょう。 ・1972年 透析に障害者福祉法適用 ・1976年 万波医師が宇和島保健所の野犬で腎移植の実験を始める。 ・1977年12月21日 四国初の腎移植手術 執刀医土肥雪彦医師、助手万波誠医師 ・1978年4月 腎移植に保険適用 ・1985年10月25日 万波医師の移植数が100例となる 初手術から9年余。東京女子医大の11年を更新した。 ・2013年3月7日 腎移植1000例目となった。 ということです。 腎移植1000例とは、おそらく個人の医師としては日本では1、2位の記録ではないか、世界的にみてもほぼ例がないと思いますが、 ご本人は全く自慢する様子がない。 「医師というものは手術数などの記録をめざして手術をするのではない・・・」という難波先生の話で納得しました。 万波医師は、これからも腎移植によって患者を救っていきたいという力強い決意を述べられました。 #
by shufukujin-katudo
| 2013-04-21 15:12
| 25.4.14万波医師腎移植1000例達
万波先生 おめでとうございます! 腎移植1,000例達成 記念祝賀パーティー開催 4月14日(日) 宇和島で 宇和島徳州会病院副院長の万波誠先生が、昭和52年12月に市立宇和島病院で第一例の腎移植を手がけて以来、この3月7日で通算1,000例の腎移植を達成されました。この記録は、患者さんを一人でも多く助けたいと、わき目もふらず医療活動を続けてこられた先生のご努力とご苦労の賜物です。先生を支えてこられたスタッフの皆さんやグループの先生方にも頭が下がります。 つきましては、多くの患者の命を救い、ギネスブックものの大記録を打ち立てられた万波先生に敬意と感謝の意を込めて、下記の通り、祝賀パーティーを開きたいと思います。 出席を希望される方は、4月7日(日)までに下記連絡先までご連絡ください。電話、メール、はがき、いずれもOKです。万波先生を囲み、大いに飲み、食べ、歓談したいと思います。 と き 4月14日(日)午後3時~5時30分 と ころ 宇和島市丸の内3-6-20 宇和島ニュー兵頭 サブライムホール 電話 0895-23-8888 ※JR宇和島駅から車で5分 内 容 記念講演 (午後3時~3時30分) 講 師 難波 紘二先生(広島大学名誉教授、病理学・生命倫理学) テーマ 「修復腎移植への道のり」 祝賀パーティー (午後3時半~5時30分) 会 費 6,000円 主 催 NPO法人移植への理解を求める会/ えひめ移植者の会 連絡先 NPO法人移植への理解を求める会事務局 河野 和博方 宛て先 〒790-0925 松山市鷹子町928-2 携 帯 090-2786-5317 電話/FAX 089-970-3943 メール kohno@lib.e-catv.ne.jp #
by shufukujin-katudo
| 2013-04-01 23:42
NPO法人移植への理解を求める会記者会見 24年8月23日(木)の先進医療専門家会議を前に、8月22日(水)厚労省記者クラブで公正な判断を訴えました。 24年8月20日(月) NPO法人移植への理解を求める会 高度先進医療要望に係る記者会見 20日、先に松山市で野村副理事長・吉田先生・加賀城理事・河野事務局長の4名で記者会見を行いました。 記者が大幅に変わっているため 野村副理事長が今までの修復腎移植に関する概要を語り、 その後要望書の内容を説明しました。 学会が修復腎を否定する主な3つの理由が以下のものです。(要望書より) 1.国際的な指針や実際の医療と乖離している(世界中で実施している施設は徳洲会グループのみであるなど) 2.レシピエントの不利益(癌がレシピエントに伝播する恐れがあるなど) 3.ドナーの不利益(がんの治療は部分摘出が標準、全摘出は不利益。ドナーが不本意な同意をする恐れがあるなど) それに対し 1.については、米国など移植医療先進国の一部病院で日常的に修復腎移植が行われているのが事実です。 2.については世界中で4㌢以下の小径腎癌の修復腎移植は合計100例以上実施されていますが、 癌がレシピエントに伝播したと確認されているものは1例もありません。 3.については、私たちの会が支援する修復腎移植訴訟弁護団が、日本移植学会の幹部5人の先生方の関係する 5大学7病院の過去10年間(1999年~2008年)の小径腎癌の手術について調べたところ、部分切除は41%で、 全摘出が59%と、これを上回っていることが明らかになっています。 また、「ドナーが不本意な同意をする恐れがある」というのは、「インフォームドコンセントは意味がない」ということを 言っているように受け取れます。セカンドオピニオンや第三者によるチェックができれば、問題ないと思います。 それを言ってしまうならなら、どんな手術でもあり得ることではないでしょうか。 (要望書より) と反論しました。 厚生労働大臣に提出した要望書は以下のとおりです。 2012年8月18日 厚生労働大臣 小宮山 洋子様 病気腎移植に関する5学会の要望書について (要 望 書) NPO法人移植への理解を求める会 理事長 向田 陽二790-0925 愛媛県松山市鷹子町928-2 電話089-970-3943 拝啓 日ごろ、医療の推進や国民の健康維持のため、多大のご尽力をされていることに、心から感謝と敬意を表します。 さて、私たちの会は、腎移植のドナー拡大に大きな期待が寄せられている修復腎(病気腎)移植の再開を願い、その妥当性(安全性と有効性)を一人でも多くの方に理解していただこうと、活動を続けている全国的な患者団体(事務局・愛媛県松山市、会員約300人)です。 私たちの唯一の願いは、修復腎移植が第三の医療として定着し、1人でも多くの腎不全患者の方々が救われることです。私たちはその願いを実現するため、貴省に対して、2006年から2008年にかけて、10万人余りの署名や要望書を提出し、理解を訴えてきたところです。 また私たちの活動を支援してくださる「修復腎移植を考える超党派の国会議員の会」の先生方をはじめ、多くの団体、個人の方々の働きかけもあって、貴省は真摯な対応をされ、2009年1月、全国の都道府県と中核市に対し、修復腎移植の臨床研究を促す通達を出されました。これを受けて医療法人徳洲会グループが、2009年12月から宇和島徳洲会病院で臨床研究を開始し、現在までに第三者間の移植手術を11例実施してきました。このうち5例目までの研究成果を踏まえ、貴省に先進医療の申請をしました。そして、今月23日、先進医療専門家会議が開かれることになっていると、聞き及んでいます。私たちは、修復腎移植再開への大きな一歩である、この臨床研究の行方を大きな期待を持って見守ってきました。 ところが、当初から修復腎移植を全面否定してきた日本移植学会など関係5学会が、先ごろ、修復腎移植を先進医療として認めないようにとの趣旨の要望書を貴省に提出しました。私たちは、この期に及んで、反対の要望書を出す学会の考えが全く理解できません。その理由も事実に反したものばかりで、到底、納得できません。 まず、学会は、貴省が臨床研究を促す通達を出したとき、そして徳洲会が臨床研究を始めたときにも異議を唱えず、傍観していながら、「最終段階」になって、なぜ、このような要望書を出してきたのか、不自然に思います。そこには、何が何でも修復腎移植を排除しようという意識しかないように思えます。 2006年11月に、この問題が表面化して以来、修復腎移植にかかわる国内と海外でのさまざまな情報が知られるようになり、修復腎移植への誤解や偏見はなくなりつつあります。それにもかかわらず、そうした情報、事実を無視し、いまだに、かたくなに反対している学会(特に幹部の先生方)の態度は、私たちにとって、異様に映ります。 次に、修復腎移植を否定する学会の主な理由は、1)国際的な指針や実際の医療と乖離している(世界中で実施している施設は徳洲会グループのみであるなど) 2)レシピエントの不利益(癌がレシピエントに伝播する恐れがあるなど) 3)ドナーの不利益(がんの治療は部分摘出が標準、全摘出は不利益。ドナーが不本意な同意をする恐れがあるなど)です。 しかし、私たちの知る限りでは、これらは事実に反しているものばかりで、認めがたいものです。1)については、米国など移植医療先進国の一部病院で日常的に修復腎移植が行われているのが事実です。2)については世界中で4㌢以下の小径腎癌の修復腎移植は合計100例以上実施されていますが。癌がレシピエントに伝播したと確認されているものは1例もありません。3)については、私たちの会が支援する修復腎移植訴訟弁護団が、日本移植学会の幹部5人の先生方の関係する5大学7病院の過去10年間(1999年~2008年)の小径腎癌の手術について調べたところ、部分切除は41%で、全摘出が59%と、これを上回っていることが明らかになっています。また、「ドナーが不本意な同意をする恐れがある」というのは、「インフォームドコンセントは意味がない」ということを言っているように受け取れます。セカンドオピニオンや第三者によるチェックができれば、問題ないと思います。それを言ってしまうならなら、どんな手術でもあり得ることではないでしょうか。 学会が修復腎を否定するこれらの理由は、貴省で調べていただければ、その大ウソがすぐ分かるものと確信しています。いずれにしても、学会は「修復腎移植否定ありき」で、否定のために、いろいろな理由づけをしているように思えます。 学会の方々の、偏見と誤解により、多くの助かる命が見捨てられるのを、手をこまねいて見ていることは、私たちにとって、しのびがたいことです。 学会の要望書に惑わされることのないよう、専門家の先生方が先入観を持たず、誠実に、厳正に、審査をし、賢明な判断をされるよう、ご配慮いただけることを、心から願っています。 敬具 #
by shufukujin-katudo
| 2012-08-20 18:34
| 24.8.20高度先進医療記者会見
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全体 平成29年度年度事業報告書 27.12.5近藤先生の講演会のお知らせ 25.4.14万波医師腎移植1000例達 24.8.20高度先進医療記者会見 23.10.31 修復腎・先進医療申請 23.6.19 第3回総会と記念上映会 23.1.27 演題不採用の回答 23.1.11 演題不採用の通知 22.6.13えひめ移植者の会・総会 22.5.30NPO法人第2回総会 22.3.28移植者と透析患者交流会 22.3.7腎臓移植勉強会で資料配布 22.1.28日本臨床腎移植学会 22.1.4修復腎移植の闘いと未来 21.9.26久野愛媛県医師会会長 21.8.2NPO発足記念講演会(2) 21.8.2NPO発足記念講演会(1) 21.5.4医ゼミ講演(5月4日)決定 21.2.7野村正良幹事講演要旨 21.1.30光畑医師学会発表要旨 12.7松屋長崎医療センター長講演 20.12.7理解を求める会3回総会 関連リンク
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