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23.10.31 修復腎移植に関する先進医療の申請

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先進医療適用の申請を行う記者会見(愛媛県松山市)
修復腎移植を受けた患者さんたちも同席し、歓迎のことばを述べました。


修復腎移植 保険適用で拡大を

本日特定医療法人沖縄徳洲会(徳田虎雄理事長)と宇和島徳洲会病院(貞島博通院長)が修復腎移植に関する先進医療の申請を行いました。それに伴い10月31日午後2時から伊予鉄会館5Fにおいて記者会見を行いました。記者会見の様子をレポートします。 午後2時から徳洲会宇和島病院の平島浩二事務局長が「本日13時過ぎに四国厚生支局愛媛事務所に先進医療の申請を行った」との報告から記者会見が始まりました。続いて能宗克行徳洲会グループ事務総長が、「本来は10月初旬に申請を行いたかったが、書類等の関係で遅くなった。提出後3か月程で結論は出ると思う。今回やっとご報告が出来る」と述べました。



修復腎体験者のコメント

野村正良当会副理事長:
2006年11月に修復腎移植の問題が表面化してから、ちょうど5年がたちました。
やっとここまでたどりついたかという気持ちです。徳洲会による本日の修復腎移植の高度先進医療申請によって、修復腎移植の保険適用と一般医療としての再開に道筋がつきました。移植を望む人たちの救済を願って修復腎移植の推進活動を続けてきた私たちにとって、臨床研究の開始に続く待望の高度先進医療申請が行われたことを、大変うれしく受け止めるとともに、今後の進展に大きな期待を寄せています。
 同時に、患者さんの手術費用を全面的に負担し、臨床研究を推し進めてきた徳洲会と、臨床研究に携わってこられた万波先生らグループの先生方のご尽力に対し、心から感謝を申し上げたいと思います。
 今後は連やかに、修復腎移植の保険適用が認められ、移植を待ち望む多くの人たちが、大きな可能性を持つ、この移植の普及によって救われることを心から願っています。
 それにつけても、修復腎移植の問題が表面化して以来、誤解と偏見によるバッシングを続けてきた移植関連学会の幹部の先生方は、今も、その態度をまったく変えることなく、かたくなに修復腎移植を否定し続けています。
 しかも、海外の移植先進国の関係者が「修復腎移植はドナー不足を解消するすばらしい医療である」と絶賛しているにもかかわらず、その声さえ無視しています。多くの患者んが移植を受けられず、日々亡くなっている現状を思うと、学会幹部の先生方の態度はとても信じられません。現実から目をそらさず、修復腎移植の正当性を評価しこれまでの姿勢を早く改めていただきたいと願っています。

住田賢治さん:

一昨年の12月30日依頼2年経ちました。フルで以前の職場で働いています。これも徳洲会と万波先生をはじめとする先生方のおかげです。腎臓は相当悪くならないと症状が出ません。私も3、4年ほど前に悪くなり、初めて自分の腎臓について考えました。そして、腎臓は悪くなると治ることがないことを初めて知りました。先生に伺っても完治は移植しかないと言われました。透析導入後、縁があり奇跡的に修復腎移植の臨床研究の一番に選ばれ元気になりました。こうやって元気になれることを透析をしている人に知ってもらいたいです。多くの方が出来るようによろしくお願いいたします。

前田千鳥さん:

24歳で結婚しました。妊娠中毒症がひどかったのですが4名の子どもを授かることが出来ました。しかし、4名目は生後2ヶ月で亡くなりました。40歳まで真珠の仕事を行い、その後会社勤めに変わり、集団検診で尿たんぱくを指摘され専門医にかかりました。2006年に徳洲会病院で腎臓が持たないと言われ、腎臓に良いと言われる漢法にすがりましたが透析導入となりました。その中で臨床研究の2例目に当たり透析時に比べ本当に体が軽くなりました。徳洲会、先生方に感謝しています。手術についても十分な説明をしていただき安心して手術を行うことができました。本当にしあわせです。早く保険適用してほしいです。

田中早苗さん:

私は2度目の修復腎移植です。遺伝性の病気で家族にはドナーになってもらう人もいません。この医療を進めていただくことが私の夢です。本当にありがとうございました。



記者会見 質疑応答

読売新聞(以下読売):5例で臨床研究の有効性が判断出来たのか。
能宗事務総長:(以下総長):レシピエントの状況が著しく改善された。限られた施設での臨床研究だが、8か月程で5例実施できたことから、全国で2000例の移植も十分可能ではないかと思う。

産経新聞:提出した資料の内容は?
総長:経過を含めて主にレシピエントの状況を定型の書面に記した。また、この研究において実質どの部分が先進医療であるかなど。

愛媛新聞(以下愛媛):先進医療のメリットは?
総長:先進医療が認められると全体で400万円から500万円のうち、手術費(6万点…60万円)以外、保険適用となる。薬を含めると保険適用は実際は80万円程になるかもしれない。先進医療の条件を満たした他の施設が足を踏み出しやすくなると思う。患者が負担しても良いという場合実施する施設が出てくるのではとも思っている。

読売:倫理上の問題点は?
総長:まずドナーに対して。具体的に全摘かどうかドナーが正しい判断で選んだ決めたかどうかだ。実際では国内の4cm未満の腎ガンは80%は全摘されているのだが。続いてレシピエントに小計腎ガンの再発の危険性についても。臨床研究では本来必要ではないが、ドナーとレシピエントの選定を公正に行うために外部委員会を設置している。また同時にNPOでも確認委員会を開催している。
:保険適用された場合どの程度の人数が移植可能か?
総長:4cm未満の腎ガンの摘出は全国で2000例ほどと推定される。学会が患者をより多く救う気持ちがあるのならばかなりの数になるのではないか。

読売:今後の見通しは?
総長:1回で通ればよいが、だめな場合でも不足な所などを指摘されるので、より焦点を絞って研究が出来る。次の申請に生かしたい。

愛媛:通る自信は?
総長:それを目指して行っている。訂正事項は具体的に指示があるので、もっと分かり易く何をすれば達成できるか指摘してくれる。バチスタ手術はいきなり保険適用されたが、すぐに保険適用との気持ちもあるが手順を踏みたい。

朝日新聞:提出者は?
総長:特定医療法人沖縄徳洲会(徳田虎雄理事長)と宇和島徳洲会病院(貞島博通院長)。認められた場合は基準を満たした他施設でも行うことが出来る。
読売:提出した術例はいつからいつまでか?
総長:一昨年12月30日から昨年8月まで8カ月で行われた5例である。

読売:5例で十分か?
総長:症例としては新しい技術ではなく、もともとの移植術にアレンジを加えているので5例で十分だ。

以上
NPO法人移植への理解を求める会 
河野和博事務局長の報告


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産経新聞 平成23年11月1日付け  

病腎移植、徳洲会グループが年内にも先進医療申請へ
2010.11.4 02:00

治療のために摘出した腎臓を修復し、ほかの腎臓病患者に移植する病腎(修復腎)移植の臨床研究をすすめる徳洲会グループが、早ければ年内にも厚生労働省に先進医療適用の申請を行うことが3日、関係者への取材で分かった。徳洲会グループは当初、来夏の申請を予定していた。しかし、第三者間の移植を受けた患者の術後の状態が良好なこともあり申請時期の前倒しを検討しているという。

 徳洲会グループは昨年12月以降、今年8月までに第三者間の病腎移植手術を計5例実施した。当初は術後、1年間の経過観察を経たうえで先進医療申請する予定だった。

 しかし、これまでの手術で移植を受けた患者全員の状態が良好で、5例目の患者の退院が12月初旬の見込み。このため、申請は、5例目の患者退院後か、来年1月下旬に兵庫県で開かれる日本臨床腎移植学会での報告後かのいずれかになる見通しだという。

 先進医療の適用が認められると、手術費などを除く入院費などが保険の対象となる。今後、先進医療でデータを集積し、一般医療の申請を行う方向。これが認められれば手術費も保険適用になる。

 腎移植を必要とする待機患者は全国に約1万2千人とされている。腎臓は脳死段階でなくても移植可能だが、死後であっても提供例は少なく、死体腎移植は年間200件程度で、平均待機年数は約17年に及ぶ。その間、透析などでしのぐが、移植できないまま感染症などで死亡するケースも少なくない。

 今年7月に改正臓器移植法が全面施行されたが、待機患者を取り巻く厳しい状況は変わらない。病腎移植の保険適用が認められると、現在の10倍近い腎移植が実現するとされる。
# by shufukujin-katudo | 2011-11-19 15:11 | 23.10.31 修復腎・先進医療申請

23.6.19 第3回総会と記念上映会

第3回総会と記念上映会
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理事長あいさつ                              

本日は、皆さん、ご多忙の中、NPO法人移植への理解を求める会の第3回総会・記念上映会にお集まりいただき、まことにありがとうございます。また本日の記念上映会のために、ドラマの制作スタッフで、作家の真野勝成さんとプロデューサーの沼田通嗣さんに、ご多忙のところを、遠路東京からお越しいただきました。心から感謝を申し上げます。
 さて、移植への理解を求める会が、NPO法人として再スタートして、3年目を迎えました。私たちは、修復腎移植の早期再開を願ってさまざまな活動を続けていますが、ご承知の通り、徳洲会では、宇和島徳州会病院で、万波誠先生らの手によって修復腎移植の臨床研究を着々と進めています。現在までに、第三者間の手術が8例実施され、今年8月にも、先進医療の申請が行われる見通しとなっています。この申請によって、一部保険適用の期待も高まっています。
 また修復腎移植の推進を後押しする動きとして、昨年は宮城県議会に続いて、おひざ元の愛媛県議会でも、推進の意見書が可決されました。一方、私たちの会が支援している修復腎移植訴訟も粛々と進んでおり、被告である日本移植学会幹部の虚偽発言などが次々と証明されつつあります。
 こうした動きもあって、修復腎移植への理解は大きく広がっています。しかしながら、、修復腎移植が一般医療として再開されるまでには、まだまだ曲折が予想されます。私たちは、その再開の日が来るまで、粘り強く活動を進めていくつもりですので、どうか今後とも、ご協力をよろしくお願いいたします。
本日の記念上映会は、私たちの活動への大きなエールになるものと思っています。ぜひ、お楽しみいただき、新たな活動への力としていただければ幸いです。充実した会となることを願いまして、ごあいさつといたします。ありがとうございました。
                 NPO移植への理解を求める会理事長
                  向 田  陽 二




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沼田 通嗣(ぬまた・みちつぐ) プロデューサー
1962年7月30日横浜生まれ。早稲田大学卒。1986年、株式会社テレパックに入社。TBS系放送の「男女7人夏物語」などのプロデューサー補を経て、「ユーミンドラマブックス・ルージュの伝言」でプロデューサーデビュー。作品に「眠れない夜を数えて」「柴門ふみドラマセレクション」「十津川警部シリーズ」「探偵左文字進シリーズ」「花嫁のれん」など。「ラブ・レター」でATP賞ドラマ部門優秀賞、「光抱く友よ」で文化庁芸術祭賞優秀賞。




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真野 勝成(まの・かつなり) 作家
昭和50年3月13日東京生まれ。早稲田大学卒。週刊誌記者などを経て、脚本の執筆を始める。作品に「新参者」(TBS系列)、「サヨナラの恋」(BeeTV)、「内部調査官 水平直の報告書」(TBS系列)。著書に「カメンライダー ドラゴンナイト」。第1回TBS連ドラ大賞入賞、第21回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作。



TVドラマ制作者のトークも
NPO法人移植への理解を求める会の第3回総会と記念ドラマ上映会が6月19日(日)、宇和島市弁天町の「きさいや広場」研修室で開かれました。
午前11時からの総会に続いて、午後1時からドラマ上映会となり、会員ら約80人が修復腎移植をテーマにしたテレビドラマを興味深く観賞していました。
上映されたドラマは、1月17日夜、TBS系テレビで放映された月曜ゴールデンドラマ「内部調査官水平直の報告書」(木村佳乃主演)です。修復腎移植を患者のために推進するべきだとのメッセージが込められています。
ドラマ上映の後、作家の真野勝成さんと、プロデューサー・沼田通嗣さんのお二人に制作のいきさつや裏話などをお聞きしました。この中で、お二人は腎移植を待ち望む多くの患者さんのために、修復腎移植推進を支援することを明快に述べられました。





修復腎移植は合理的な治療法 真野さん

沼田さん 正義に支えられて壁は破れる



司会 修復腎移植について、どのように思われていますか。
沼田 もし私の家族に、腎臓移植をしなければならないという者がいたならば、
修復腎移植をしたいと思います。
真野 修復腎移植は、どう見ても合理的な治療法だと思います。主観的にみても、客
観的にみても、、修復腎移植が認められたらいいなと思います。

司会 ドラマづくりのきっかけは、何だったのですか。

沼田 一般に内部告発というものがありますが、やがて消えていったりします。そし
て切実な問題として医療に関わる問題を考えました。すると、万波という医師が
臓器売買容疑で逮捕された患者の手術をしていたことから、大きな話題になった
ことを思い出しました。あの問題はどうなったのだろうと思いました。
調べてみると、修復腎移植というものがあるらしい、そして日本の移植医療が
非常に遅れている、という実態も分かりました。官僚の怠慢もあるだろうと思い
ました。そして、このことを、以前からドラマを通して言いたいと思っていました。
腎臓疾患と腎移植の問題については、日本には多くの透析患者と移植希望者が
いますが、今までドラマでは取り上げられなかったのではないだろうか。切実な問題なら、ドラマに取り上げるべきだろうと思いました。

司会 ドラマを放映した後、何か反響はあったでしょうか。

沼田 今まであまりありませんが、DVDを貸してほしいという依頼がありました。
真野 俳優の石坂浩二さん(修復腎移植を進める医師役)は非常に博学な方ですが、
  修復腎移植については知らなかったようです。今回、知ってもらったという意義
  はあると思います。

司会 最後に、修復時移植の推進を目指している私たちの会へのメッセージをお願い
します。
沼田 修復腎移植を推進していくには、まだ壁があると思いますが、正義に支えられ
て破れる壁だと思います。どうぞ、頑張ってください。
真野 まず修復腎移植のことを、多くの人に知ってもらうことが大切だと思います。
  知ってもらえば、意義を分かってもらえます。頑張っていただきたいと思います。
                        


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月曜ゴールデン
「内部調査官 水平直の報告書」


あらすじ
水平直(木村佳乃)は国家試験I種試験をトップ合格したキャリア官僚。だが"名は体を表す"という言葉さながらに、実直過ぎる性格が災いし組織に馴染めず、あらゆる省庁を転々としていた。そんな直が今度は文部科学省から総務省に異動となった。直は配属先となった総務省大臣官房政策評価広報課内部調査室に顔を出すと出勤早々、室長の嶋田(小日向文世)から内部調査を任される。調査は厚生労働省に届いた告発文についての真偽で、告発文の内容は旭秀大学付属病院で腎臓の臓器売買が行われているというものだった。旭秀大学付属病院を訪れた直は院長の村上(大門正明)から内部調査の助手として看護師の浜田真司(平岡祐太)を紹介され、二人で調査に当たることになる。

 告発文に書かれている腎臓移植を旭秀大学付属病院で専門にしているのは神内渉第一外科教授(石坂浩二)で、神内を執刀医とし、第一助手の有賀弥生准教授(かたせ梨乃)、第二助手の高岡将太外科講師(今里真)、麻酔医の梨本茂(土屋裕一)、オペレーションナースの竹本香織(黒川芽以)で構成されたチームだけがこの病院の腎臓移植手術に携わっていた。
告発文通り本当に腎臓の臓器売買が行われているとしたら、臓器移植をしているのは神内チームの5人ということになる。5人の中の誰かが真相を握っていると考えた直は神内らチームの面々に話を聞き出そうと試みるが、誰からもまともに話を聞くことが出来ない。神内が腎臓移植をした患者への聞き込みも行うが、そこでも臓器売買を行っているような話は浮かび上がってこない。

直は嶋田の指示で臓器移植ネットバンクから病院に斡旋された腎臓の数と実際の手術数をつき合せてみるよう言われ、調べてみるとネットバンクデータとカルテに相違があることを発見。直は誰かがカルテを改ざんしてネットバンクから斡旋された以外の腎臓を移植していた疑いがあることに気づく。更に直と浜田は神内の行う移植手術と、病気腎の摘出手術を行っている宮尾准教授(山本龍二)の手術日が重なっていることが多いことにも気がつき、臓器売買の真偽に日本では違法とされる病気腎移植が関係しているのではとの疑惑も沸き起こってくる。早速直は宮尾に話を聞きだそうと考えるが、そんな矢先、宮尾が引き逃げ事故に遭って死亡してしまう…。


みどころ
昨年、日本では臓器移植法の改正が行われるなど、年々人々の関心と知識も高まっている臓器移植問題。日本ではまだ様々な議論が交わされ、問題点も残されている臓器移植だが、本作ではある私立大学病院の臓器売買疑惑に端を発した事件を内部調査官・水平直の姿を通して描いていく。

 主演の木村佳乃が名前のごとく誰に対しても実直に接する主人公・水平直を好演。上司にも物怖じせず、調査相手にもどんどんと切り込んでいく直の姿が木村にぴったりの役柄だ。

共演者も水平直の助手として行動を共にする看護師役に若手人気俳優の平岡祐太、直の上司役に個性派俳優の小日向文世、そして直が内部調査に当たる疑惑の対象者(医師)としてベテラン俳優のかたせ梨乃、石坂浩二と、超豪華な俳優陣が脇を飾る。



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# by shufukujin-katudo | 2011-06-20 14:42 | 23.6.19 第3回総会と記念上映会

23.1.27 演題不採用についての回答について

2011年1月27日

日本臨床腎移植学会
 理事長 高橋 公太様 
第44回日本臨床腎移植学会
学会長 市川 靖二様

演題不採用についての回答について

   NPO法人移植への理解を求める会
                      理事長 向田 陽二
  
  
第44回臨床腎移植学会において、修復腎移植の臨床研究にかかわる私どもNPO法人移植への理解を求める会の演題が不採用となったことについて、公開質問状をお送りしたところ、1月21日付で回答をいただいていたことが、本日、分かりました。お礼を申し上げるとともに、行き違いになったことについては、おわびいたします。

さて、演題不採用の理由について①応募演題数が多かったこと②学会員を優先したこと-を主に挙げていますが、もし、そうであるなら、不採用の通知にあった「プログラム委員会を開催し、審査の結果、残念ながら不採用となりました」との文面は、奇異な感じがいたします。また、徳洲会による修復腎移植の臨床研究まで不採用になったことには納得がいきません、

修復腎移植の臨床研究は、患者救済の立場から国が認めたことを受けて進められているものであり、その意味は小さくありません。その臨床研究にかかわる演題が2件とも排除されることは、考えられないことであり、意図的なものを感じざるを得ません。

貴学会は、広く発表の機会と議論の場を提供するという本来の姿に立ち返り、また患者の現状に真摯に向き合い、より開かれた公正な学会を目指していただくよう、強く要望いたします。




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# by shufukujin-katudo | 2011-01-29 21:08 | 23.1.27 演題不採用の回答

23.1.24演題不採用に対する抗議文


演題不採用に対する抗議文
-日本臨床腎移植学会あて-


第44回日本臨床腎移植学会が、本日1月26日から28日まで、宝塚市において開催されますが、「NPO法人移植への理解を求める会」が申し込んだ修復腎移植の臨床研究にかかわる演題が不採用となりました。

それに対して、1月11日付けで日本臨床腎移植学会市川学会長あて、公開質問状により不採用の理由を明らかにされるよう通知していたところです。

しかしながら、学会からは何の回答もありません。会では、この学会の姿勢に対して、下記のとおり抗議文を送り、厳重に抗議しましたのでお知らせします。



                                     2011年1月24日
日本臨床腎移植学会
 学会長 市川 靖二様

         演題不採用の通知について
         (抗議文)

                NPO法人移植への理解を求める会
                     理事長 向田 陽二
  

1月26日から宝塚市で開かれる貴学会に、私どもNPO法人移植への理解を求める会が申し込んだ修復腎移植の臨床研究にかかわる演題が不採用とされた理由について、私どもは1月11日、公開質問状を送り、その説明を求めました。しかし、1月24日現在、何ら回答をいただいていません。また、「しかるべき理由で回答できない」といった連絡もいただいていません。

回答も連絡もいただけないということは、相当の理由があるわけではなく、単に修復腎移植に関する演題は受け入れないという考えのもとに、不採用を決定したと、私どもは受け取らざるを得ません。「プログラム委員会を開催し、厳正な審査の結果、残念ながら、不採用となりました」との通知は、額面通りに受け取ることはできません。

広く意見の発表と論議の場を提供するのが学会の役割であると、私たちは認識しています。したがって、演題に異論があったとしても、その機会を与えず、門前払いするという姿勢は、学会の在り方として、いかがなものかと考えます。恣意的で、不誠実であり、私どもには到底納得できません。

しかも、修復腎移植の臨床研究は国が認めたことを受けて、進められているものです。その臨床研究に関する発表を貴学会が拒絶するという理由がまったく分かりません。そのような学会が、果たして今後の腎移植の研究、発展に十分寄与できるのでしょうか。患者を救済するという使命を的確に遂行することができるのでしょうか。はなはだ疑問に思わざるを得ません。

以上の理由から、今回の演題不採用に対して、私どもは断固、抗議をいたします。
# by shufukujin-katudo | 2011-01-26 21:42

23.1.11 演題不採用の通知について(公開質問状)

2011年1月11日

日本臨床腎移植学会
 学会長 市川 靖二様
演題不採用の通知について
(公開質問状)
   NPO法人移植への理解を求める会
   理事長 向田 陽二
  


拝啓

 第44回日本臨床腎移植学会が、1月26日から28日まで、宝塚市において開催されますことは、今後の腎移植の推進、研究にとって、まことに意義深いことであり、関係者の方々のご尽力に対して、心から敬意を表する次第です。

さて、腎移植の早期再開を願う私どもNPO法人移植への理解を求める会にとりましても、今回の学会開催を、修復腎移植の意義を広く知っていただく好機ととらえ、発表の場を与えていただくことを大変楽しみにしておりました。

ところが、受け付けていただいた私どもの演題「修復腎移植臨床研究における当NPOの関わりと今後の活動について」(登録番号10305)は、不採用となり、まことに残念でなりません。
貴学会運営事務局からお送りいただいたメールによると、「プログラム委員会を開催し、厳正な審査の結果、残念ながら、不採用となりました」とのことですが、どのような理由で、不採用になったのでしょうか。

また、徳洲会から申し込みのあった修復腎移植の臨床研究に関す演題も不採用になったと聞きました。

修復腎移植の問題につきましては、日本移植学会など移植関連学会が、「学会で発表する努力をしてこなかった」として、関係者を非難してきた経緯があります。オープンに広く発表と論議の場を設けるのが学会の役目であると、私どもも認識しています。それだけに、私どもと徳洲会の演題がいずれも不採用とされたことは、納得のいかないところです。

その理由をぜひ、お教えいただきたく、公開質問状をお送りいたします。

  敬具
# by shufukujin-katudo | 2011-01-11 22:13 | 23.1.11 演題不採用の通知